ドワンゴが運営するコンテンツサービス「ニコニコ」は10月9日、海外の法令に違反するおそれのある描写を含むコンテンツについて、規制範囲を見直すと発表した。
これまで日本の法令に準拠していたが、今後は、日本以外のアクセス元の国・地域の法令も前提に、児童や児童を想起させる人物を性的搾取しているように見える表現や、過度な暴力表現などを、規制対象として、規約やガイドラインに加える。
10月30日から順次施行する。今後、コンテンツだけでなく、コメントの規制範囲も見直す予定だ。
ニコニコはこれまで、日本の法令に準拠し、自主規制を最小限にとどめてきたが「時代の変化やデバイスの多様化にともない、海外の法令も鑑みた総合的な取り組みを行う必要性が生じたため」規制を強める。
規制対象の一例として、「アクセス元の国や地域社会の基準・法令で定義される、児童または児童を想起させる人物・動物を対象とした、虐待、性的搾取、性交に従事しているように見える、または関与しているように見えるコンテンツ」を挙げる。
また「過度な暴力表現や、自殺、自傷、テロリズムの助長、違法薬物や武器の製造、販売を目的としている、または関与しているように見えるコンテンツ」も規制対象の一つだ。
ガイドライン改定日より前に投稿されたコンテンツも削除対象になり得るが、投稿したユーザーへの投稿禁止など利用制限措置は行わない。改定日以降に投稿された場合は、削除した上で投稿禁止などの利用制限を行う。
また、10月30日から順次、「ニコニコ動画」「ニコニコ静画」などで、海外からのアクセスを一部制限する。制限対象はサービスやデバイスによって異なる。
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