KADOKAWAグループは10月29日、グループポータルサイトを再開した。6月上旬に発生したランサムウェア攻撃の影響で停止してから、およそ4カ月半ぶりに復旧した。
KADOKAWA広報の公式Xアカウントは「長らくご不便をかけましたが、今後も当社、および当社グループの情報を掲載してまいりますので、引き続きよろしくお願いします」としている。
KADOKAWAグループは今年6月、第三者からランサムウェア攻撃を受け、社員の個人情報などが漏えい。「ニコニコ」のサービスなどが2カ月にわたって休止に追い込まれた他、書籍の出荷遅延や公式サイトの停止などグループ全体で多岐にわたる影響が出た。
このうちニコニコやKADOKAWA公式サイト、書籍の出荷などは8月から段階的に復旧。10月17日にはニコニコ動画全体の再開をアナウンスしている。
ただし業績への影響も大きく、8月に発表した2025年3月期通期(24年4月1日〜25年3月31日)連結業績予想では、書籍の出荷減やWebサービスの停止などによる売上高の84億円減少、営業利益64億円減少を見込む。また調査・復旧費用やニコニコのクリエイター補償費用などで36億円の特別損失の計上を予想している。
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