iPhoneのOSアップデート13.7で新型コロナ接触通知システム標準搭載 ただし日本ではCOCOAインストール必須
Appleが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触通知システムを追加した「iOS 13.7 ソフトウェア・アップデート」を配布開始している。
Appleは、iTunes経由またはiOSデバイスのソフトウェア・アップデート経由で「iOS 13.7 ソフトウェア・アップデート」の配布を開始した。
※9月3日午後時35分追記・タイトル修正:厚生労働省公式Twitterアカウントが下記のツイートをしたのを反映し、本文に追記し、タイトルを修正しました。
【iOS13.7でも接触通知機能の利用にはCOCOAが必要です】
iPhoneの最新OS「iOS13.7」では、接触確認アプリをインストールしていなくても、設定画面に「接触通知」という項目が表示されますが、OSのみで接触通知機能を使えるようになったわけではありません。
iOS 13.7では、アプリをダウンロードしなくても新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触通知システムの利用を選択することができる。システムが利用可能かどうかは、居住地域の公衆衛生当局による対応状況によって異なる。接触通知システムの詳細はPrivacy-Preserving Contact Tracing(英語)を参照。
GoogleとAppleの共同開発により、Bluetoothビーコンを利用した接触通知のフレームワークが作られ、AndroidとiOSで利用可能になったが、これまでは各国の公衆衛生当局が提供するアプリ(日本では厚生労働省の「COCOA」)をインストールする必要があった。今回のアップデートで、「設定」アプリに「接触通知」という項目が追加され、COCOAなどの外部アプリなしで接触通知の機能を利用できるようになった。これは、従来のフレームワークを発展させた「Exposure Notifications Express」が発表されたことによる。詳細は次の記事を参照。
ただし、まだ完全な状態ではない。「COVID-19診断を共有」をタップしても、COCOAアプリ規約が表示されず、同意しても何も起きない状態になる。新型コロナウイルス陽性者との接触確認、自分が陽性と診断された場合の情報登録は、COCOAアプリのインストールが必要となる模様だ。
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