ニーチェの「ルサンチマン」
今回のコラムは、SNSや大手検索サイトの転載記事へのコメントに対する筆者の想いから、クルマの価値にまで話しが飛び火してしまいましたが、ハイブランドカーのような特殊なクルマは除いて、機能面で差異を出しにくくなったこれからのクルマ、特にEVは、デザイン思想、ユーザー体験、ワクワク感といった独自の価値提供が大切な要素になると思います。
さて、本コラムの最後に、記事に対するコメントに話を戻し、人格否定コメントを書き込む人々へ、「ルサンチマン」という言葉を贈りたいと思います。ルサンチマンは、ドイツの哲学者であるフリードリヒ・ニーチェが提示した概念です。その言葉の本質を見事に言い表した「酸っぱい葡萄」というストーリーがイソップ物語にあります。
お腹を空かせた狐は、たわわに実ったおいしそうな葡萄を見つけた。食べようとして懸命に跳び上がるが、実はどれも葡萄の木の高い所にあって届かない。何度跳んでも届くことはなく、狐は、怒りと悔しさから「どうせこんな葡萄は酸っぱくてまずいだろう。誰が食べてやるものか」と負け惜しみの言葉を吐き捨てるように残して去っていった。(Wikipediaより引用)
著者プロフィール
山崎潤一郎
音楽制作業の傍らライターとしても活動。クラシックジャンルを中心に、多数のアルバム制作に携わる。Pure Sound Dogレコード主宰。ライターとしては、講談社、KADOKAWA、ソフトバンククリエイティブなどから多数の著書を上梓している。また、鍵盤楽器アプリ「Super Manetron」「Pocket Organ C3B3」「Alina String Ensemble」などの開発者。音楽趣味はプログレ。Twitter ID: @yamasakiTesla
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