Luup、警察から違反情報を受け取りへ アカウント停止判断に反映
電動キックボード「LUUP」のシェアリングサービスなどを手掛けるLuup(東京都品川区)は10月8日、交通違反をした利用者へのアカウント停止措置を徹底するため、都道府県警察からユーザーの違反情報を直接受け取る仕組みを導入すると発表した。
電動キックボード「LUUP」のシェアリングサービスなどを手掛けるLuup(東京都品川区)は10月8日、交通違反をした利用者へのアカウント停止措置を徹底するため、都道府県警察からユーザーの違反情報を直接受け取る仕組みを導入すると発表した。
Luupは、警察が検挙時に記録した違反の日時、場所、種別、利用車両の標識番号などを受領し、同社が運用する「交通違反点数制度」に反映する。同制度は、違反内容に応じて点数を加算し、一定点数に達した場合は30日間の利用停止とするもので、停止後1年以内に再び検挙されると、アカウントは無期限停止となる。飲酒運転やひき逃げなどの重大な違反は、一度で無期限停止の対象となる。
これまでは利用者の自己申告や、取締り時に警察官が個別に取得する同意に頼っていたため、制度の適用が限定的だった。今後は、警察から提供された違反情報に応じてアカウントに点数を加算し、アプリやメールで警告と通知を行う。なお、Luupに提供されるのは制度変更後の違反情報のみで、過去の違反歴は対象外としている。
警察との連携に伴い、11月7日に利用規約とプライバシーポリシーも改定。同日以降、アプリ上で違反情報の提供に同意しない限り、電動キックボードなどLUUPの特定小型原動機付自転車を利用できなくする。手続きは乗車開始前に表示されるアプリ上の説明画面を確認し、同意することでが完了する。未同意の場合、サービスの利用はできない。
改定後は、Luupは「交通ルールを守って利用している限り、制限を受けることはない」として、利用者に理解と協力を呼びかけている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
首都高に進入したLUUP「アカウント永久凍結した」と運営→「危険運転は高速だけじゃない」コメント炎上
電動キックボード「LUUP」は1月18日にユーザーが首都高に進入したとして、「この利用者のアカウントを特定して無期限凍結した」と発表したが、コメント欄は炎上している。
LUUP、通信障害でサービス一時停止 復旧の見通し立たず【復旧済み】
電動キックボードなどのシェアリングサービス「LUUP」を手掛けるLuupは、ネットワークの通信障害によりサービスを一時停止したと明らかにした。3月26日午前11時時点で復旧のめどは立っていない。
「無保険の電動キックボードが街に放たれるの?」 Luup規約改定で不安の声広がる ただし実態は違った
「無保険の電動キックボードが街に放たれるの?」──電動キックボードのシェアリングサービスを手掛けるLuupが4月12日に発表した規約改定を巡り、Xで「電動キックボード利用時に保険が使えなくなる」との臆測が広がった。しかし13日、Luupは「改定を機に保険が付帯しなくなる事実はない」と否定し、規約の説明に不足があったと謝罪した。誤解が広がった要因は、規約改定の伝え方にあったようだ。
Luupの岡井CEO「事故増加は事実」 GPSで違反対策を強化へ ポート設置基準も見直し
電動キックボードなどのシェアリングサービスを手掛けるLuupが危険運転対策を強化する。同社の岡井大輝CEOはメディア向け説明会で「事故増加は事実」と認め、逆走、逆側歩道の走行、電動キックボードなどでの走行が禁止されている場所での利用を、GPSの位置情報を使って検知し、危険運転を確認した場合はペナルティーを課す方針を示した。
Luupが新車両、免許不要の電動三輪「Unimo」 高齢者の利用見込む 電動キックボード置き換えの可能性も?
電動キックボードのシェアリングサービスなどを手掛けるLuupが、新車両「Unimo」(ユニモ)を発表した。座り乗りの電動三輪車で、高齢者の利用を見込む。車両区分は電動キックボードと同じ「特定小型原動機付自転車」で、運転に当たって免許は不要。ヘルメット装着は努力義務となる。



