Sidecarで液タブは不要に? refeia先生がガッツリ試したよ人気イラストレーターが徹底チェック(1/5 ページ)

» 2019年12月23日 10時30分 公開
[refeiaITmedia]

 こんにちは! refeiaです。今回は再び液晶タブレットの多様性の夢を見ようと思います。

 2019年10月、macOSの新バージョン「Catalina」がリリースされて、iPadOS 13以降のiPadをサブディスプレイとして使える「Sidecar」機能が使えるようになりました。ここで注目したいのは、SidecarはApple Pencilもサポートしたということです。つまり、イラストレーターにかかせないMacの「Photoshop」も「CLIP STUDIO PAINT」も、Apple Pencilで操作できるようになったのです。

最新OSの「macOS Catalina」

もう、Sidecarが液タブキラーにしか見えません

 「え、それ実質液タブでは?」……そうです、ズバリ液タブ(液晶ペンタブレット)です。ただし、不安要素はあります。Sidecarで、iPadに表示されるMacの画面は無線で伝送されます。これはディスプレイ信号より圧倒的に遅い接続ですので、表示遅延が心配です。後はタブレット用のiPadOSを備えたiPadで、macOSのアプリを本当に気持ちよく使えるのでしょうか? このあたりを細かくチェックしていこうと思います。

 ちなみに、私は主にWindowsとAndroidを備えたデバイスを使っていて、Apple製品との付き合いはiPhone 5以降、iPadシリーズのみになっています。それほどApple製品に慣れていない状態ですが、ご容赦ください!

sidecar MacBook Airと12.9インチiPad Pro、第2世代Apple Pencil

まずは最大の関心時、表示の遅延はどう?

 というわけで、最初からじっくり見ていこうと思ったのですが、遅延に関しては驚くほど良い結果になりました。もう、最初に動画を見てください。

 反応が遅いスタイラスを触ったことがある人は分かると思いますが、遅延があると素早く字を書こうとしてもうまく書けません。少なくともSidcarを負荷の軽いブラシで試した限りでは、そういうことは起こらず、自分ができうる限りの速い字画で書けてしまいました。

 ならば遅延がないのかというと、そうでもないです。なくもない……どれくらい?

 なんとも表現しがたいので、やはり計測して比べることにしましょう。今回は、母艦に2019年モデルのMacBook Air、2018年モデルの12.9インチiPad Pro、2019年モデルの10.2インチiPad、比較対象の液晶タブレットは手元にあったワコムの「Cintiq Pro 16」を使用します。

sidecar ピカピカのApple製品が、こんなにぞろぞろあるのは初めてなので撮影する手が震えます
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