ADSL完全導入ガイド(6/6)
事業者選びのポイント

 現在利用しているプロバイダをそのまま利用したい(メールアカウントなどを変更したくない)なら,そのプロバイダで利用できるADSL事業者を選べば良い。大手プロバイダではホールセール型事業者が利用できるサービスも多いし,フレッツ・ADSLにはほとんどのプロバイダが対応している。ODNやDIONのように,自社でADSLサービスを行っている所もある。

 もっとも多くのプロバイダで利用できるのは,フレッツ・ADSL。フレッツ・ADSLの場合,プロバイダは都道府県内1カ所で地域IP網に接続すれば済むので,対応が比較的楽なのだ。現在利用しているプロバイダをそのまま利用することを最優先にするなら,フレッツ・ADSLが選択肢の最右翼になるだろう。

 メールアカウントやホームページアドレスを維持することだけが大事ならば,ADSLの契約とは別に,利用しているプロバイダの料金コースをもっとも安いコースに切換えて契約し続ける方法もある。例えば,「@nifty」なら,お手軽5コースの950円/月でメールアカウントもホームページも維持できる。大阪めたりっく通信や名古屋めたりっく通信の3980円/月といったリーズナブルなサービスと組み合わせるなら,トータルコストもそう高くはない。

 プロバイダの制約にとらわれず,コストを最優先にしたいなら,「Yahoo! BB」がもっとも有力な選択肢になるだろう。しかし,Yahoo! BBは試験サービスを開始したばかりの段階であり,その内容や全国展開の時期も未知数だ。

 とはいえ,実際のところ,ADSL事業者を選択できるのは大都市部に住むユーザーだけだ。それ以外のユーザーでは,実際はサービスエリアに該当するADSL事業者を選択することになる人が多い。しかし,多少ヘビーにインターネットを利用している人なら,どのADSL事業者を利用してもダイヤルアップ接続よりは確実に割安になる。その上,常時接続でとにかく便利になるのだから,導入を検討する価値は大いにあるだろう。

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[坪山博貴,ITmedia]

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