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2003/07/02 20:50:00 更新 |
Networld+Interop 2003 Tokyo
IPv6コクーンを参考出展 〜“携帯電話リモコン”対応
N+I会場では、IPv6対応のコクーンチャンネルサーバが参考出展されている。SO505iを利用して、遠隔地からリモコン感覚で録画予約を行える。
7月2日、「Networld+Interop 2003 Tokyo」の展示会場が開幕した(特集ページ)。“IPv6 ShowCase”と名付けられた展示ブースの一角では、IPv6対応のコクーンチャンネルサーバが参考出展されている。携帯電話「SO505i」を利用して、遠隔地から録画予約を行えるという内容。
フリービットは、IPv6トンネリング技術「Feel6 Technology」を用いた実証実験「Feel6 Farm」を進める企業(記事参照)。実験の一環として、7月2日から8月31日までソニーおよびソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの協力を受け、コクーンを利用した機器制御実験を行う。会場でこれを、さっそく展示したかたち。
実験参加者には、コクーンチャンネルサーバ、Feel6 Technology対応ルータ、SO505i、IPv6接続用ソフトウェア「BitBasket6 for Mobile」を無料貸与する。詳細は同社のページで確認できる。
“ユビキタスリモコン”対応
実は現状のIPv4環境でも、携帯電話を利用してコクーンの録画操作は行える。コクーンと連動したネットワークサービス「カモン!マイキャスター」に登録して、メニューのひとつ「@録画予約」を利用すれば、携帯電話で録画設定できる(ソニースタイルのページ参照)。
ただしこれは、携帯から「カモン!マイキャスターセンター」に録画登録を行うというもの。コクーンは定期的に、センター側から予約情報を自動ダウンロードする。これでも「携帯から録画予約した」といえるだろうが、間にワンクッション入った接続形態であることは事実。現に、携帯入力後コクーンに予約情報がダウンロードされるまで、「CSV-E77」の場合で最短10分の時間がかかる。
IPv6対応コクーンにFeel6 Technologyを組み合わせれば、よりダイレクトな録画予約が行える。フリービットはIPv6接続用ソフトウェア、「BitBasket6」をPC向けに提供しているが、今回これをiアプリに対応させた「BitBasket6 for Mobile」を開発した。このアプリを利用すれば、フリービットが用意したサーバを介して、IPv6アドレスを持つコクーンに携帯から直接パケットを送信できる。
これがアプリ起動時の画面(クリックで拡大)。アプリではほかに、ID/パスワードのローカル保存、主催者側からの通知の表示、各種ニュース表示などを行える
通信時は、DTCP(Dynamic Tunneling Control Protocol)をベースにフリービットが独自拡張を行った、“FB-DTCP”によりトンネリングを行う
同システムでは、携帯電話からリモコン感覚で、データ送信直後に録画を開始できる。遠隔地から気が向いたときに、自宅で録画予約されている番組データを確認することも可能だ。
同社はこのように携帯電話をリモコン代わりに利用することを“ユビキタスリモコン機能”と呼んでいる。「本実験は、『カモン!マイキャスター』の将来像を示すものになると期待される」(フリービット)。
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フリービットの実験告知ページ
[杉浦正武,ITmedia]