勝ちにこだわらず肩の力を抜くことで、パチスロの違った面白さが見えてくる。
「楽しみながら勝つ」ことを目標に掲げ、日々、台に向かうエミさん。目押しの腕は、狙った絵柄が真裏で止まってしまうことから“ブラジル打ち”を自称するほど。でも、そのお茶目な目押しセンスをチャラにするほどの知識と経験で実戦に向かう姿がかっこいい。
『パチスロライター・エミがやさしく教える パチスロがもっと楽しくなる!ヘタでも勝てるパチスロ実戦テク!』は、「パチスロ実戦テク」と銘打っていることから分かるように、大半は勝つため(そして楽しむため)のテクニック集。しかし、同書のそこかしこには人生に役立つメッセージがつづられています。自身を客観視して分析するエミさんの言葉に、なるほどとうなずくこともしばしば。
本記事では、そんなエミさんにインタビューを敢行。書籍に込められたメッセージや、エミさんの考える「神台」、2015年のスロットシーンなどについて伺った。
―― この本は、どのような思いで書きましたか?
エミ パチスロには勝ち負けがありますが、ギャンブルではなく“遊戯”です。より気軽に遊んでいただきたいと思い、執筆しました。男性ばかりでなく、女性の方々にも楽しんでもらいたいですね。
―― この本に記された内容の中から、キーワードだと考えるものを3つ挙げていただけますか。
エミ 「下手でもパチスロは十分に楽しめる」「自分で決めて自分で打つ」「パチスロとメンタル」です。パチスロをギャンブルと捉え、好ましくないものと考える方々も多くいらっしゃると思いますが、自分で決めて自分で打つ「責任」を持って遊ぶレジャーのひとつだとお伝えしたいです。
―― これまでのパチスロ経験の中で、一番楽しく打てていた時期はいつですか?
エミ 常に「いま」を最も楽しくがモットーです。好きだった機種・勝ちやすいとされた時期。様々なシーンがこの10年20年で流れていきました。
しかし、過去には戻れません。「いま」を楽しめず「明日がある」と未来に保険をかけると、目の前の遊技台すら面白いと感じられないものだと考えています。
―― 2014年のスロットシーンで「キングオブ残念台」(または神台)は?
エミ キングオブ残念台と名前が挙がる機種より、名前すら聞かない機種が残念台。ダメな台より素晴らしかった台が歴史に名を刻みます。そういった意味では、「アナザーゴッドハーデス」が、まさに神台ですね。
―― 2015年のスロットシーンはどんな波が(よい方向、悪い方向どちらでも)来そうでしょうか。楽しみにしている台などはありますか?
エミ 2015年は、パチスロの検定内容がどんどんと変わっていきます。デビューする機種も様変わりをします。タイアップ機ブームはまだまだ継続していくので、パチスロを知らない打たない方々にも響く機種のデビューを期待しています。
―― 電子書籍で本は読まれていますか?
エミ 電子というカテゴリが登場してからすぐに、出してきた単行本は電子化されてきました。個人的には電子より紙というタイプの人間ですが、手軽に読めると気付いてからは、電子書籍にかなりお世話になるようになりました。空き時間や移動時間に荷物にならずに気楽に読めるところが優れていると感じています。
―― 最後に、エミさんの記憶に残っている印象的な本を一冊挙げるとすれば何ですか?
エミ 自身が原作を担当した漫画『毎日がスロ曜日』です。あの作品は、サブタイトルに「エミのパチスロ日記」とあり、その時代時代を堪能してきた自分の足跡を残してくれましたし、実写ドラマ化された点でも記憶に残る作品です。
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