インターナップ,独自経路選択技術を駆使した高速接続サービスを開始

【国内記事】 2001.07.11

 インターナップ・ジャパンは7月12日より,最適な経路を選択してIPデータを送信する独自の技術「インテリジェントルーティング」や,プライベート・ネットワーク・アクセスポイント(P-NAP)を用いた高速インターネット接続サービスを開始する。

 同社は,今年4月に米インターナップ・ネットワークサービスおよびNTT,エヌ・ティ・ティ・エムイー(NTT-ME)の共同出資によって設立されたジョイントベンチャー。ISPや企業向けに,高速専用接続サービスを提供する「リモート・コネクティビティサービス」と,P-NAPを利用してハウジング環境を提供する「コロケーションサービス」の2種類を提供していく。また,ブロードバンド接続を生かすアプリケーションサービスとして,テレビ会議サービスの「TVoIPS」(TV Conference on IPs)も開始する。

 インターナップ・ジャパンのサービスでは,独自のインテリジェント・ルーティング技術によってIPパケットの転送経路を制御し,高速・高品質なデータ転送を実現するという。また,NTT-MEのデータセンター内に構築されたP-NAPは,IXやピアリングポイントを介さずに複数のバックボーンと直結するほか,米インターナップが運用している米国・欧州のP-NAP,36カ所とも接続される。これによって冗長性が確保できるだけでなく,大容量のコンテンツ配信や国をまたいだイントラネット/エクストラネットの構築に利用できるという。

 同社サービスのターゲットは,ISPやコンテンツプロバイダー,および企業ユーザー。すでに,ぷららネットワークス,NTT-ME(XePhion)の2社が,インターナップ・ジャパンのサービスを採用することを決定した。

 リモート・コネクティビティサービスの利用料金は明示されていないが,通常のISP料金に比べ3%から10%のプレミアを上乗せした価格になるという。また,コロケーション・サービスは,定額制プランと従量制プランがあり,後者の場合,10Mの従量制,1ラック利用のケースで74万円から。

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