シマンテック,Webトラフィックのウイルスチェックとフィルタリング機能をまとめた「Symantec Web Security 2.0」を発表

【国内記事】 2001.08.31

 シマンテックは8月30日,Web/FTPトラフィックに対してウイルス対策とコンテンツフィルタリングという2つの機能をまとめて提供する「Symantec Web Security 2.0」を発表した。10月5日より販売が開始される。

 Symantec Web Securityは,企業ネットワークとインターネットのゲートウェイ部分で,HTTP/FTPトラフィックのウイルススキャンとコンテンツフィルタリングの両方を一度に実行するもの。社内クライアントのウイルス感染を防御するとともに,業務に無関係なWebへのアクセスやMP3,ゲームソフトなどのダウンロードをブロックすることができる。

 ウイルス対策においては,同社のウイルス技術をベースに,WebサイトからのファイルダウンロードやWebメールの添付ファイルを監視し,ウイルスが含まれていないかどうかをチェックする。同時に悪意あるJavaスクリプトやActive Xをブロックするほか,従業員によるクラッキングツールの利用なども防止する。

 コンテンツフィルタリング機能は,ネットワーク上のユーザーからのHTTP/FTPリクエストを監視し,あらかじめ設定したルールに基づいてフィルタリングを行う。ルールに違反するリクエストについては,ゲートウェイ部分で遮断する仕組みだ。

 このフィルタリングには,ジャンルごとに分類されたURLリストと比較する方法と,同社のDDR(Dynamic Document Review)技術を用いて不適切な単語が含まれていないかを調べるキーワード検索という,2種類の方法が併用されている。また,アクセス制限については時間や部署といった条件と組み合わせ,柔軟に設定することができる。

 なお,ウイルススキャンエンジンやコンテンツフィルタリング用のURLリスト,DDRに含まれる辞書などのデータは,インターネット経由で最新のものにアップデートできる。

 これまでのバージョンでは,Symantec Enterprise FirewallやFirewall-1といったファイアウォール製品と組み合わせる必要があったが,新バージョンの2.0はプロキシ機能を搭載しており,単体での動作も可能となっている。

 Symantec Web Securityは単独での販売はなく,電子メール用のウイルス対策製品「Norton AntiVirus 2.5 for Gateways」にバンドルする形で提供される。価格は,25〜99ユーザーの場合で1ライセンスにつき1万780円。対応プラットフォームはWindows NT/2000およびSolarisとなる。

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