エルメス・ジャポンも支える,エクゼの新社名は「フレームワークス」
| 【国内記事】 | 2001.09.28 |
SCMの物流および倉庫管理システムを提供するエクゼは9月28日,社名を10月1日付けで「フレームワークス」に変更すると発表した。また,SAPのR/3と連携した大規模なサプライチェーンから,個別の物流センターなどの小規模なものまで,物流システムを最適化するソフトウェア新製品「ロジスティクスステーション」も併せて発表している。ASP版も発売する計画という。
新社名にITと物流を機軸にビジネスの枠組みを構築していくという思いを込めたという田中純夫社長は,「物流にインテリジェンスを与える」を強調する。
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| 鈴与グループ出身の田中社長 |
同社は,1991年の4月にSCMの実行系サービスを提供することを目的に設立されている。主力製品は物流センターや倉庫管理向けシステムである「Nexus II」で,数多くの導入実績があるという。この日は,SAP /R3と連携し,既に2年以上稼動しているというヨドバシカメラや,ダイエー,先日銀座にオープンしたエルメス・ジャポンなどが紹介されている。
Nexus IIのバージョンアップ版として投入される「iWMS」を中心とした,ロジスティクスステーション製品群について説明した同社SI本部長の渡辺重光氏は,「全体が見えて初めて流通在庫は見える」と話す。
確かに,倉庫内でどの製品がどの場所に幾つあるのかや,現在出荷準備をしている在庫の数,既にトラックで輸送中のモノなど,あらゆる場面の在庫を把握しなければ全体は把握できない。それを,ソフトウェア的に管理しようとするのがロジスティクスステーションだ。
ロジスティクスステーションの製品群は,大規模向けのiWMSと,SAP R/3に対応する「iWMS for SAP R/3」,素早く導入できる廉価版の「RTG」,ASP版の「C」となる。
また,iWMSと同様の機能を持つと同時に,XMLによる企業間のデータ連携が可能になる製品「LE(Logistics Execution)」も同製品群に入る。加えて,在庫の移動や状態の変化をリアルタイムで捉え,より正確な在庫管理を実現しようとするSCEM(Supply Chain Event Managemnet)の考え方に立ち,モノの流れを監視するロボットとなる「LM(Logisticts Management)」や,蓄積されたロジスティクス情報を分析し,経営者の意思決定を支援する製品「BI(Business Intelligence)」も同製品群に含まれている。
求められる計画系との連携
SCM向けのソフトウェアは,「計画系」と「実行系」の2つに分けられる。良く知られているi2テクノロジーズなどは,需要予測や生産計画といった計画系のソリューションを中心に提供しているベンダーだ。一方で,向上や倉庫,輸送トラックなど実際に現場のモノの流れや在庫水準を最適化するのが実行系のサービスだ。フレームワークスは,実行系のソリューションベンダーといえる。
もし,より経営戦略寄りの立場から大規模なSCMの業務システムに注力していくのならば,実行系と計画系がより密接に連携したシステムを構築することが不可欠と言っていい。なぜなら,需要予測などを通して計画系システムが立てた生産計画は,実際の工場における生産キャパシティや工程ごとのリードタイム,物流のキャパシティを反映させたものであって初めて意味をなすからだ。つまり,実行系の結果を基に,新しい需要予測や生産計画が立てられることで,サークル状の切れ目ないサプライチェーンが実現できるのだ。
そして,取り扱い製品数が多い大企業ほど,生産管理や在庫管理によるコスト削減額は多くなる。それだけに,質の高い計画系システムと実行系システムには関心を持つ企業は多い。
計画系との連携について,田中社長は現在,外資系の有力ベンダーとの提携の話を進めているところとしている。
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[怒賀新也 ,ITmedia]

