NEC,次世代64ビット版Linuxの共同開発を発表

【国内記事】2001.12.21

 NEC(NECソリューションズ)は12月21日,インテルの次世代64ビットプロセッサ「Mckinley」に対応するLinuxを,米インテル,SGI,ターボリナックス,ヒューレット・パッカード,IBM,ブルなどと共同で開発することを発表した。

「Atlas(アトラス)プロジェクト」と呼ばれる同プロジェクトは,Intaniumベースサーバをはじめとするさまざまな64ビットプラットフォーム向けにLinuxカーネルを拡張するもの。データセンターなどで利用されるOSに要求される高いレベルの信頼性や大規模マルチプロセッサに対応する拡張性の向上などを実現することで,Linuxのエンタープライズ領域での利用を推進するという。

 NECは2000年6月のIA-64 Linuxプロジェクトへの参画をはじめ,OSDLの設立,汎用コンピュータ4社による開発協業など,Linuxの可用性・信頼性向上について積極的な活動を進めてきた。また,OSSソリューションセンター,Linux技術センター,HPCエンジニアリングセンターなどの運営により,科学技術計算領域やエンタープライズ領域へのLinuxの普及を推進している。

 NECは今後も,Linuxの機能強化に取り組む計画という。なお,「IA-64Linuxプロジェクト」に関する詳細は,専用Webサイトで紹介されている。

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