新しい3×6のストラテジーと7ブランドは顧客に向けたより明確なCAのメッセージ
| 【国内記事】 | 2002.01.15 |
コンピュータ・アソシエイツ（CA)は先週，米コンピュータ・アソシエイツ・インターナショナル（米CA）が2001年11月26日に発表した新しい3×6のストラテジーと7つのブランドに関する記者向けの説明会を開催した。
米CAは2001年1月に，柔軟なe-ビジネス環境を実現するためのフレームワークを提供する3×6のストラテジーを発表。同ストラテジーは，「e-ビジネスプロセスマネージメント」「e-ビジネスインフォメーションマネージメント」「e-ビジネスインフラストラクチャマネージメント」の3つのカテゴリで構成されるフレームワーク上に，「エンタープライズマネージメント」「セキュリティ」「ストレージ」「e-ビジネスの変換と統合」「ポータルとナレッジマネージメント」「予測分析とビジュアライゼーション」の6つの分野を展開することで，新しいビジネスに迅速に対応できる仕組みを提供することを目的としている。
さらに2001年7月には，フロリダ州オーランドで開催された同社のユーザーカンファレンス「caworld 2001」で，この3×6ストラテジーを強化する新しい製品ブランド戦略が発表されている。この新しい製品ブランド戦略では，エンタープライズマネージメントを実現する「Unicenter」，セキュリティを実現する「eTrust」，ストレージを実現する「BrightStor」，e-ビジネスの変換と統合，ポータルとナレッジマネージメント，予測分析とビジュアライゼーションの3分野を実現する「Jasmine」の4ブランドに基づき新製品の開発／提供が行われるはずだった。
しかし4つのブランド戦略では，1200製品以上が存在するといわれるCAの製品のうちのおよそ半分がJasmineブランドに含まれることになり，より一貫性の高い，分かりやすいメッセージを顧客に伝えることを目的に，ブランド戦略の根本的な変更を計画。2001年11月26日に，新しい3×6のストラテジーと7つのブランドとして発表された。
新しい3×6のストラテジーと7つのブランド
新しい3×6のストラテジーでは，3つのカテゴリおよび「エンタープライズマネージメント」「セキュリティ」「ストレージ」の3つの分野はそのままに，残りの3つの分野である「e-ビジネスの変換と統合」「ポータルとナレッジマネージメント」「予測分析とビジュアライゼーション」において変更がなされている。
新しいストラテジーでは，e-ビジネスの変換と統合が「アプリケーションライフサイクル管理」と「データ管理とアプリケーション開発」に分割されたほか，「ポータルとナレッジマネージメント」および「予測分析とビジュアライゼーション」が「ポータルとビジネス・インテリジェンス」に統合されている。
この3つの分野は，2001年7月時点では「Jasmine」ブランドに集約されていたが，新しいブランド戦略では，アプリケーションライフサイクル管理が「AllFusion」に，データ管理とアプリケーション開発が「Advantage」および「Jasmine」に，ポータルとビジネス・インテリジェンスが「CleverPath」という4つのブランドに分割された。
これにより，従来4つのブランドで展開されてきた同社の製品群は，変更のなかった「Unicenter」「eTrust」「BrightStor」に加え，AllFusion，Advantage，Jasmine，CleverPathという7つのブランドに変更されている。
この7つのブランドにより展開されるCAの製品群は，「コモン・サービス」と呼ばれる共通のフレームワークの上に展開され，「ポータル・サービス」と呼ばれる共通のユーザーインタフェースにより利用できるようになる。コモン・サービス上で7つのブランドの製品群を展開することで，それぞれの製品の連携が容易になるほか，レガシーシステムや既存のアプリケーションとの統合も可能になる。また，ポータル・サービスを利用することで，すべての製品を集中的に管理することが可能という。
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[山下竜大 ，ITmedia]
