ロータス,Sametimeの新ライセンス方式やホスティングサービスを発表

【海外記事】2002.01.28

 IBMは1月28日,フロリダ州オーランドで開催中の「Lotusphere 2002 Orlando」カンファレンスで,「IBM Lotus Sametime」に関する新しいライセンシングやホスティングサービスを発表した。

 IDCによると,Sametimeは35%近いシェアを持ち,企業ユーザーが約300万人に達するインスタントメッセージングとe-ミーティングのリーダー。IBMソフトウェア事業部でロータスソフトウェア部門を率いるゼネラルマネジャー,アル・ゾラー氏は,Lotusphere 2002の基調講演で,「IDCの調査時点からユーザーは倍増している」と話す。

 ゼネラルモータースなど世界のトップ企業に導入実績があるほか,米海軍がリアルタイムコラボレーションのために導入している。ゾラー氏は,「テロリズムとの戦いにも貢献している。カナダ,英国,ドイツの艦船も参加した“Operation Enduring Freedom”では,さまざまな調整を行う手段として使われた」と基調講演で明かした。

 Sametimeでは,これまでユーザーごとのライセンス形態しか用意されていなかったが,今後はサーバ単位で売り切ったり,IBMグローバルサービセズからホスティングサービスが提供されるなど,導入する企業にとっては柔軟さが増すことになる。

 昨年のLotusphereでは,「Lotus Collaboration Services」という名称でSametimeとQuickPlaceをベースとしたホスティングサービスの計画が明らかにされていたが,IBMによる統合を経て,Lotusphere 2002で正式発表に漕ぎ着けた格好だ。

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[浅井英二 ,ITmedia]