IBMがユニファイドメッセージングで提携強化を加速,Lotusphereではシスコらと

【海外記事】2002.01.30

 Lotusphere 2002 Orlandoカンファレンスの初日,IBMは,シスコシステムズおよびキャプタリス(旧AVTコーポレーション)との提携を発表し,新しいユニファイドメッセージングソリューションを開発していくことを明らかにした。IBMソフトウェアグループのロータスソフトウェア部門は,シスコやキャプタリスの製品やソリューションと互換性のあるDominoを開発し,大企業や中堅企業をターゲットに販売していく。

 ユニファイドメッセージング市場は,ラディキャティグループの予測によると,2001年の4億5300万ドルから2005年には80億ドルへと成長が見込まれている。

 先ごろIBMでは,アバイアと同様の提携を発表したばかり。これらの戦略的なパートナーとの提携を通じて,より優れたメッセージング機能をNotes/Dominoに組み込んでいくことが狙いだという。ユーザーは,ボイスメール,FAX,および電子メールに,デスクトップPCや電話だけでなく,携帯電話やPDAからもアクセスできるようになる。

「企業は,コストを下げ,ユニファイドメッセージングの機能を活用するため,音声とデータ通信のインフラを統合する動きを加速している」と話すのはシスコでエンタープライズコミュニケーションソフトウェア事業を率いるケビン・チェスナットGM。彼は,通信インフラを統合する最初のアプリケーションはユニファイドメッセージングだとする。

 IBMでも,引き続きNotes/Dominoへの投資を生かしながら,電子メールと音声通信のTCOを削減できるため,一層Notes/DominoのROI(Return on Investment)を高めることにつながるとしている。

 なおアバイアは,Lotusphereの展示フロアで,Notes/Dominoに対応した「Avaya Unified Messenger」のプロトタイプを参考出展した。

関連リンク

▼ロータスソフトウェア

▼シスコシステムズ

▼キャプタリス

▼アバイア

[浅井英二 ,ITmedia]