ネットイットワークス,セキュリティサービスに「Tripwire」を活用

【国内記事】2002.01.31

 ネットイットワークスとトリップワイヤ・ジャパンは1月30日,企業向けのセキュアシステム構築に関し,システムインテグレータ契約を結んだ。

 ネットイットワークスはセキュリティに特化した企業で,システムのセキュリティ検査やセキュリティポリシー策定,セキュリティシステム構築サービスなどを展開するほか,都内に設置したセキュリティ監視センター/データセンターを拠点に,各種セキュリティ運用代行サービスを提供している。

 一方トリップワイヤは,データ・インテグリティ・アシュアランス(データ完全性の保証)をコンセプトに,システムの真正性を確認・維持するツール「Tripwire」を提供してきた。Tripwireは,システムを不正アクセスから100%保護することはできないという前提に立った上で,システムファイルやデータの変更や削除,異常を検知し,必要な際には迅速に対処・復旧作業を行えるようにするソフトウェアだ。これは,不正アクセスや改ざんへの対策だけでなく,設定ミスによるシステムダウンを防ぐ手段ともなる。

 ネットイットワークスは今回の契約に基づき,Tripwireを活用して,同社のセキュアシステム構築/コンサルティングサービスを強化する。同社ではこのサービスを,金融機関や通信関連企業を中心に提供していく計画だ。

 ネットイットワークスは,今回の契約により,外部からの攻撃に対する防御に集中しがちだった従来型のセキュリティシステム導入サービスに加え,内部からの不正アクセスや単純なミスに起因するシステムダウンからの復旧対策を提供できるようになる。これにより,本来守るべき対象である企業情報資産を保護する,包括的なセキュリティソリューションが実現できるとしている。

関連リンク

▼ネットイットワークス

▼トリップワイヤ・ジャパン

[ ITmedia]