世界のIBMパートナーから350のノミネート,Lotus Beacon Awards発表

【海外記事】2002.01.31

 フロリダ州オーランドのLotusphereカンファレンスでは毎年,ロータス製品をベースに開発された優れた製品やソリューションを対象にした「Beacon Awards」が発表されてきた。例年,カンファレンスの会期中に発表されてきたが,8回目となる2002年のBeacon Awardsでは少し趣を変え,開幕に先立つ日曜日(1月27日)の夜にウイナーが発表された。

 Beacon Awardsでは,過去に日本からもシーアイエスやソリトンシステムズ,京セラコミュニケーションシステムなどがウイナーとして選ばれている。

 ロータスがIBMソフトウェアグループの傘下に統合されたことから,パートナーらも「IBM PartnerWorld Business Partners」と呼ばれるようになったが,ソリューションやサービスのノミネートは相変わらずで,その数は12のカテゴリーで27カ国から346に上った。

 IBMソフトウェアグループは,単独のソフトウェア会社として見ても,その規模は世界第2位という。3万5000以上のビジネスパートナーを抱え,IBMソフトウェア技術をベースに開発されたサードパーティーのソフトウェアは3万以上。「Lotus」「WebSphere」「DB2 Data Management」「Tivoli」という4つのブランドによるミドルウェアを中心に,オープンスタンダードに準拠したクロスプラットフォームコンピューティングを推進している。

 中でもロータスソフトウェア部門は,Notes/Dominoに代表されるように,e-ビジネスを進める中でピープル(人)という資産を最大化する,チームコラボレーションのためのソフトウェアやサービスを提供している。

 今年のLotusphereで,ロータスソフトウェア部門を率いるゼネラルマネジャーのアル・ゾラー氏は,将来のプラットフォームとしてJ2EEを採用することを明らかにしているが,標準によるモジュラー化は自然の流れといえる。

 主なカテゴリーのウイナーは,以下のとおり。

カテゴリー ウイナー
ナレッジマネジメント iコアソリューションズ(ドイツ)のエンタープライズポータル「PBCity」:ドイツ銀行の6000人以上の従業員にニュース,ドキュメント,チームルームなどを提供
e-ラーニング 保険会社トランジッションアソシエイツ(英国):世界5万人の従業員にLearningSpaceベースのソリューションを提供
e-コラボレーション グループウェアイノベーションズ(ヒューストン);不動産業界向けにDominoとSametimeを組み合わせたソリューションを提供
モーバイル/ワイヤレス ブルックストーンテクノロジーズ(オーストラリア)の「Mobile Virtual Office」:Domino Everyplaceを使ったワークフローシステム

[浅井英二 ,ITmedia]