「Windowsクラッシュの原因解析します」――NTTデータ先端技術らが4月よりサービス提供
| 【国内記事】 | 2002.2.26 |
NTTデータ先端技術とインテル，マイクロソフトの3社は，4月1日より，マイクロソフトのWindows NT 4.0および2000/XPの故障解析サービス「NACCIDENTサービス」を開始することを発表した。NACCIDENTサービスでは，Windowsシステムのクラッシュや再現待ちなど，これまで原因の追求・切り分けが困難だったシステムトラブルの解析・原因究明が可能になるという。
このサービスは，NTTデータグループを含むOEM Support Tools Projectの成果物である「Kernel Memory SpaceAnalyzer (Kanalyze) Phase 5」をベースに実現されたものだ。
監視対象となるサーバなどには，トラブル時の情報を収集する「フリーザ」と呼ばれるツールをインストールする。フリーザは，クラッシュや無応答時のダンプファイルを取得する。このダンプファイルをインターネット経由でNACCIDENTサービスセンターに送付し，故障解析を行う仕組みだ。その後顧客には，解析結果レポートが返送される。それに基づく対策プランの立案もサポートされるようになっている。
同サービスはインテルが提供しているマネージド・ホスティング・サービス「AppChoice」を利用し，インターネット経由で提供される。顧客が独自に技術者や設備を用意することなく，必要なときに故障解析サービスを受けることができ，ひいてはシステムの安定運用につなげられることがメリットだ。
3社ではまず，3月1日よりパイロットユーザーを対象とした試行サービスを開始し，その後4月1日より本格サービスに移行する予定だ。本格サービス時の料金は，年間サポート基本契約料が300万円，解析サービスは1時間につき2万5000円となっている。また別途，セキュリティを重視する顧客向けに，専用線接続オプションも用意されている。
なお，サービス対象はWindows NT/2000/XPのみで，Windows 95/98/Me，およびNT 3.51以前はサポート外。また対象プロセッサも，当初はIA-32ベースに限定される。3社では今後，Itanium対応版のサービス提供を予定しているほか，Windows .NET Server群への対応も，リリース後早期に行う計画という。
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[ ITmedia]
