日本オラクルとデルが企業向けLinux版Oracle9i RACで協業

【国内記事】2002.2.28

 日本オラクルとデルコンピュータは2月28日,企業向けLinuxソリューションの開発,検証,および製品提供を共同で行っていくことを明らかにした。

 今回の合意は,年々成長を続けるLinux市場の中でも特に企業向けのシステムに焦点を絞ったもの。既に米国では,「Oracle9i Real Application Clusters」(Oracle9i RAC)とデルの「PowerEdge」サーバの検証作業および認定が終了し,両製品の組み合わせによる企業向けソリューションが提供されている。両社によれば,今後,日本でも同様の展開を目指すという。

 両社は手始めに,Oracle9i for LinuxとPowerEdgeサーバを組み合わせたソリューションの提供で協業,さらにOracle9i RACとエンタープライズサーバのPowerEdge 6450,およびストレージ製品の「Dell | EMC FC4700」を組み合わせたソリューションの共同検証も実施したいとしている。日本オラクルとデルの両社は,イーエムシージャパンの協力も得て,Linuxで24時間365日稼動する可用性の高いシステム構築を実現し,企業の基幹系システムとして売り込む考えだ。

 Oracle9i for Linuxは,Oracle9i DatabaseのLinux OS対応版で,昨年10月下旬から出荷されている。Oracle9iの基本機能をすべて装備しているほか,最新のカーネル2.4に対応しており,大規模システム構築に必要な大容量メモリや2Gバイトを超えるファイルシステムをサポートする。

 なお,両社製品の組み合わせによるLinux版Oracle9i RACの出荷は,春以降を予定している。

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