ゼンテックとズコット・ワイヤレス,モーバイルJava分野で提携

【国内記事】2002.3.26

 ゼンテック・テクノロジー・ジャパンと米ズコット・ワイヤレスは3月26日,モーバイルJavaのプラットフォームおよび開発環境に関する技術・販売支援で全世界を対象とする包括的な提携を締結したことを発表した。

 ゼンテックは,Java搭載携帯電話向けの統合開発環境「JADEシリーズ」や,100% Pure Javaの携帯電話用ブラウザなど,モーバイル技術ソリューションを,ズコットはJava実行用プロセッサコアを中核に,ハードウェアとソフトウェアを組み合わせて,モーバイル機器上で稼動するJavaを高速化するIP(Intellectual Property)を提供している。

 この提携は,ズコットのJavaプロセッサコア「XPRESSOcore」(エクスプレッソコア)とゼンテックの携帯電話用アプリケーション開発環境を統合し,ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたプラットフォームソリューションとして全世界に向けて提供することが目的という。

 提携による成果の第一弾として,ゼンテックの75Kバイト以下のプログラムサイズが特徴の携帯機器用ブラウザ「Nano Browser for Java」(NBJ)を,ズコットのXPRESSOcoreに移植し,高速でコンパクトなJavaブラウザ環境を構築。これによりゼンテックは,NBJの機器への移植開発やバンドル販売,パッケージ販売によるロイヤルティ収入を得ることができ,ズコットはXPRESSOcoreの拡販を目指す。

 なお,3月25日よりサンフランシスコで開催されている「JavaOne 2002」カンファレンスにおいて,両社の提携に基づく製品のデモンストレーションを行うという。

関連リンク

▼ゼンテック・テクノロジー・ジャパン

▼ズコット・ワイヤレス

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