サン,J2EEアプリのポータビリティを検証するJ2EE AVK発表

【海外記事】2002.3.27

 サン・マイクロシステムズは3月26日,JavaOne 2002 San Franciscoで,J2EE(Java 2 Enterprise Edition)アプリケーションの互換性をテストするツールを発表した。「J2EE Application Verification Kit」(J2EE AVK)と呼ばれる新しいツールを利用すれば,ソフトウェアデベロッパーは,J2EEアプリケーションが複数の異なるJ2EEサーバで動作することを容易に確認できる。

 サンでは,デベロッパーにとっては移行コストを削減できるほか,企業カスタマーにとってもさまざまなJ2EEサーバを選択できるというメリットがある。

 サンでJavaとXMLのマーケティングを担当する副社長のトレーシー・スタウト氏は,「J2EE AVKは,異なるJ2EEアプリケーションサーバでアプリケーションが動作するようにする手間を省き,本来の機能改善にデベロッパーがフォーカスできるようにしてくれる」と話す。

 J2EE AVKは,スタティックコードツール,J2EEのリファレンスインプリメンテーション,レポーティングツール,およびドキュメントから構成され,サンのWebサイトからダウンロードできる。

 J2EE AVKを使えば,あるJ2EEサーバに固有のコードを特定できるほか,J2EE仕様に反しているコードが分かるようになるという。

 既にコーディアント,キュリオスネットワークス,ディバイン,およびフラッシュラインといったISVらがJ2EEアプリケーションのポータビリティに関するテストをパスしている。サンのサンプルアプリケーションであるPet StoreやJava Smart Ticketも同様だ。

 また,アーテシアテクノロジーズ,ブルーマティーニ,コマージェント,インフォマティカ,アイオナ,IPI,ヒューレット・パッカード,マングース,オブジェクトFX,オハイオエッジ,オラクル,シルバーストリーム,サイベース,ミドルウェアカンパニーらが,ポータブルなJ2EEアプリケーションを開発すべく,J2EE AVKを使い始めているという。

[浅井英二 ,ITmedia]