携帯端末のJava性能を10倍向上させる新しいVMソリューション発表

【海外記事】2002.3.28

 サン・マイクロシステムズは3月27日,JavaOne 2002 San Franciscoで,コンシューマーデバイスのJavaパフォーマンスを大幅に改善する新しいJava VMソリューションを明らかにした。

「Project Monty」というコードネームで開発されていたCLDC(Connected Limited Device Configuration)向けの新しいVMとCDC(Connected Device Configuration)/Dynamic Compilerは,これまでのVMの約10倍の性能向上が見られ,しかも,必要とするメモリ容量は少なくて済む。

 Project Montyが携帯電話やエントリーレベルのPDA向けで,CDC/Dynamic CompilerはハイエンドPDAからゲーム機,Webタブレット,TVセットトップボックス,車載システムまで幅広く適用できる。

 これらの新しいVMソリューションは,サンがARMやシンビアンと共同で開発したもの。ARMマイクロプロセッサで使えるようにデザインされ,低消費電力を実現するARM Jazelle技術を補完する。

 シンビアンは既にSymbian OS 7.0でARM Jazelle技術とMontyをサポートしている。

関連リンク

▼サン・マイクロシステムズ

▼ARM

▼シンビアン

[浅井英二 ,ITmedia]