大塚商会とトレンドマイクロ,xSP向けにウイルスチェック代行サービスを開始

【国内記事】2002.4.09

 大塚商会とトレンドマイクロは4月10日より,共同で,各種サービスプロバイダー(xSP)向けのウイルスチェック代行サービス「ASP版VirusWall E-Mail Service」を開始することを発表した。

 大塚商会はこれまで,「OSM(Otsuka Security Management)」というコンセプトの下,トレンドマイクロの製品を利用したウイルス対策ソリューションを展開するほか,メールホスティングサービス「α-Mail」の標準サービスとしてウイルスチェックを提供してきた。

 一方トレンドマイクロも,インターネットゲートウェイ向けウイルス対策製品「InterScan VirusWall」(ISVW)を中心に,インターネットサービスプロバイダーと広く協力し,ウイルスチェックサービスの実現を推進している。

 このたび両社が提供するASP版VirusWall E-Mail Serviceでは,大塚商会のインターネットデータセンター(iDC)に配置されたメールサーバにISVWを導入。大塚商会が,サービスを利用するxSPに代わってエンドユーザーのメールをチェックし,ウイルスの検出・駆除を行う。

 ここで大塚商会のiDCに転送されるのは,xSPのエンドユーザーのうち,ウイルスチェックを希望するユーザーのメールだけとなる。ウイルスが発見された場合には,自動的にそれが削除され,エンドユーザーに送信される仕組みだ。

 したがってxSP側で必要となるのは,既存のメールサーバの設定変更作業のみといい,独自にウイルス対策製品を導入する必要はない。また,パターンファイル更新をはじめとする運用の手間も省かれる。ただし,ウイルスの検出・削除結果や件数といったデータは,xSPの管理者に報告されるようになっている。

 ASP版VirusWall E-Mail Serviceの利用料金は,200アカウントで月額4万4000円から。既にアット・ワイエムシー,アピオン,スペック,中国情報システムサービス,三菱マテリアルの各社が,同サービスの導入を決定しているという。

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