キャッシュフロー,ワンボックスWebセキュリティ製品を日本で展開
【国内記事】 | 2002.4.11 |
米キャッシュフローは4月11日,Webセキュリティアプライアンスの新製品「CacheFlowセキュリティゲートウェイ」を日本市場で展開することを明らかにした。同製品を利用することにより,Webセキュリティを強化すると同時に,パフォーマンスの向上を実現できるという。
来日したブライアン・ネスミスCEO(最高経営責任者)は,セキュリティに関する複数の機能をワンボックスで提供するCacheFlowセキュリティゲートウェイに比べると,「機能ごとにコンポーネントを組み合わせた場合,コストは4,5倍になる」と話す。
セキュリティゲートウェイでは通常,フィルタリングサーバやプロキシサーバなどを別々に構築する必要がある。また,各トランザクションに複数のファイアウォールを接続する必要もあり,コストが高くつくとしている。
また,「ワンボックスなのでパフォーマンスもいい」とし,同製品はコストとパフォーマンスの両面で優位性を持つとした。
CacheFlowセキュリティゲートウェイは,ワンボックスで一元的に機能を提供することで,URLフィルタリングの統合も可能。ファイアウォールへの負荷を軽減できるので,パフォーマンスを向上することが可能という。
同製品は,Webキャッシング機能に加えて,認証管理やウイルススキャン,コンテンツセキュリティといった,外部からのシステムへの侵入に対する「防御機能」を搭載する。また,システム内部では,Web使用率の監視や,業務に必要としないサイトへのアクセスを制御するコンテンツフィルタリングや帯域制御,ネットワーク保護などの「コントロール機能」も提供する。
さらに,1度安全を確認してアクセスを許可したサイトに対しては,それ以降のユーザーは都度の確認を省くことでWebのパフォーマンスを改善する,セキュリティアクセラレーションなど,「アクセラレータ」としての機能も搭載されている。
この日,同社は米国でのユーザーとして,ナスダックやヒューレット・パッカード(HP),ヒルトン,AT&Tなどを紹介している。
価格は最小構成で100万円より。出荷の開始は5月を予定している。世界市場で2005年までに10億ドルの売り上げを見込んでおり,その内日本市場の割合は25〜30%を見込んでいると,ネスミスCEOは話している。
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[怒賀新也 ,ITmedia]