3Com,ファイアウォールを組み込んだNIC「3Com Embedded Firewall」を発表
【国内記事】 | 2002.4.18 |
スリーコムジャパン(3Com)は4月18日,ネットワークインタフェースカード(NIC)にファイアウォール機能を組み込んだ「3Com Embedded Firewall」を発表した。
3Com Embedded Firewallは,3CR990 NICファミリに,セキュア・コンピューティングが提供したセキュリティ技術を組み込んだ製品。これをサーバやクライアントPCに搭載すれば,ネットワークのエンド・ポイントでトラフィックをフィルタリングし,社外,社内を問わずに不正アクセスや攻撃からシステムを防御できる。
それも,パケットの盗聴やIPスプーフィング,バックドアの設置といった不正アクセスから機器を保護するだけでなく,万一攻撃者がホストの管理者権限を奪取しても,それを踏み台として悪用することを防ぐという。ユーザーのアクセス制御も可能だ。
なお,3Com Embedded FirewallはOSとは独立して機能するため,ウイルス対策ソフトウェアや不正侵入検知システム,モニタリングシステムといった他のセキュリティ製品との併用も可能である。
さらに,3Com Embedded Firewallを搭載したサーバやPCは,ポリシー・サーバによって集中管理が可能だ。ポリシー・サーバでは,ユーザーやグループのロール(役割)とホストの機能に基づいて,一元的にポリシーを定めることができる。ここで設定されたポリシーは即時にNICに伝送され,ネットワークのパフォーマンスに影響を与えることはないという。また,既存のネットワークに変更を加える必要もない。
3Com Embedded Firewallには,「3Com 10/100 Secure Server NIC」「3Com 10/100 Secure NIC」「3Com 100 Secure Fiber-FX NIC」の3製品がある。ポリシー・サーバ1台とサーバ向けNIC 1枚および1サーバライセンス,デスクトップ向けNIC 10枚および10クライアントライセンスをパッケージ化した「スターターパック」の価格は36万円で,5月下旬より出荷が開始される予定だ。
3Comは近日中に,3Com Embedded Firewallの保守・サポートメニューを発表するほか,ノートブックパソコン向けの製品も計画しているという。
3Com Embedded Firewall | ||||||||||||||
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[ ITmedia]