i2がバリューチェーンスイート「Five.Two」の日本語版を発表

【国内記事】2002.4.23

 i2テクノロジーズ・ジャパンは4月23日,「i2 PLANET 2002 Tokyo」において,同社の最新バリューチェーンスイート「i2 Five.Two」日本語版を発表した。

 Five.Twoは,TradeMatrix 5.0と呼ばれていたi2ソリューションのメジャーアップデート版。買収したライトワークスおよびアスペクト・デベロップメントの製品を,それぞれSRM,コンテンツとしてアーキテクチャレベルで統合したという。既に米国では,2001年10月に発表されており,i2ジャパン内の「i2ソリューション・デベロップメント・センター」で日本化が行われていた。

 e-マーケットプレイスへのフォーカスが強かったTradeMatrixに対し,Five.Two発表後のi2は,実際の物流・商流で発生する制約条件を緩和することに重点を置いてマーケティング活動を展開している。実際に,アプリケーションの機能面でも,フルフィルメント(受注から料金回収に至る一連のビジネスプロセス)や各拠点の在庫を可視化する部分などが大幅に強化された。

 単純化した物流・商流の例を挙げると,サプライヤー,製造メーカー,販社,小売,そして顧客という流れになる。ここで,顧客からメーカーに向かう需要の流れがデマンドチェーンと呼ばれ,サプライヤーからメーカーに部品が流れていくのはサプライチェーンと位置付けられている。

 Five.Twoでi2は,こうした企業間プロセスを1つのバリューチェーンと捉え,その全体を見渡せるようにすることを目指した。伝統あるプランニングエンジンの優位性を活用し,顧客からの需要を迅速にサプライサイドへと伝えることで,最終的な販売機会のロスを防ぐと共に,それぞれの企業が常に最適な在庫量を維持することができる。

 PLANET Tokyoの展示会場では,同スイートのデモが行われている。需要が増加し,小売業者が最適な在庫量を維持できそうにない場合,プランニングを実行するとアラートが表示さる。それを見た担当者は,ワンクリックで販社に情報を流し,その情報がメーカーを経て迅速に末端のサプライヤーに伝わる仕組みだ。

 サプライヤーが即座に反応して納期回答すれば,デマンド側にも同様のスピードで納期情報が送られる。この情報が小売業者に伝えられると,小売はすぐに商品を発注できるという仕組みだ。

 リアルのビジネスでは,バリューチェーンが1本のチェーンで構成されているわけではないが,同社によれば,複数の企業/拠点が入り組んだ複雑なバリューチェーンにFive.Twoを適用してこそ,その真価が発揮できる。具体的には,販社の在庫量で小売の要求に対応できない場合,別の販社から納入させたり,「1週間後に100個」という要求に対して,「5日後に50個,10日後に残りの50個」という代替案の提示が可能になるという。

 日本では,まだ「プランニングエンジンの会社」というイメージの強い同社だが,今回のショウでは,SCMとSRM,CRM(デマンドチェーン管理)で構成するバリューチェーン管理や,コンテンツソリューションなど,別分野も売り込んでいる。Five.Twoの日本語版がようやく出荷されることで,日本市場におけるi2のイメージは大きく変わることになるだろう。

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[井津元由比古 ,ITmedia]