エンタープライズ:トピックス 2002年5月10日更新

オラクルが「IBMのデータベース首位」に異論

 米オラクルは米国時間の5月8日,今週発表されたガートナー/データクエストによる2001年データベース市場シェアに関する最新の見解についてのステートメントを発表し,「IBMの世界トップ」に異論を唱えている。

 このステートメントは米オラクルのCFOを務めるジェフ・ヘンリー氏の名前によるもので,「現代的とはいえないレガシーシステムを除けば,依然としてオラクルはトップ」と主張している。特にUNIX分野では63.3パーセントという圧倒的なシェアを誇る点を強調している。

 ヘンリー氏は,レガシーシステムまで含めた統計で比較する意義を改めて問うとともに,IBMとマイクロソフトが監査された売り上げ金額を業界アナリストらに提供することも要求している。IBMソフトウェアグループの売り上げが130億ドルである,ということだけが監査を受けた数字だとし,監査されたデータベースの売り上げが提供されるまで,「アナリストレポートの信憑性は疑わしい」ととしている。

 ちなみにIBMは,データベースライセンス売り上げの約63%をレガシーシステムで計上しているという。

 また,オラクルでは最近のファクトポイントによるフォーチュン100への調査で,オラクルの浸透度が最も高いことが示されているのを指摘し,「競合に顧客を奪われている」というIBMの主張にも反論する。この調査によれば,51パーセントがオラクルをデータベースプロバイダーとして選択しているという。

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[ ITmedia]