エンタープライズ:トピックス 2002年5月21日更新

NTT Com,ハイエンド向けのファイアウォール運用サービスを22日より提供

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は5月21日,ファイアウォールのレンタル・導入支援のみならず,管理・運用や万一の際の補償も含めて,フルアウトソースの形で提供する「OCN FireWallマネージメントサービス」を発表した。22日より,OCN常時接続回線のユーザー,中でもハイエンドユーザーを対象に,提供を開始する。

 同サービスはNTT Comと横河電機,インターネット セキュリティ システムズ(ISS)の3社が連携して提供する。NTT Comが提供するインターネット接続サービスに,横河電機が開発したファイアウォールアプライアンス「IW370」(推奨回線速度は20Mbps),「IW670」(同50Mbps)のレンタルサービスを組み合わせて提供。その上で,ISSのセキュリティオペレーションセンターとOCN監視センターが連携し,24時間365日体制で監視・運用を行う。

 この運用サービスには,ファイアウォールの稼働状況の監視や障害検知だけでなく,ソフトウェアのバージョンアップやパッチの適用,必要に応じたポリシー設定変更作業といったメンテナンス作業が含まれる。なお,ファイアウォールの稼働状況やログなどの情報は,リアルタイムに参照できる。

 ファイアウォール機器に故障が発生した際には,24時間365日体制でオンサイト保守が行われる。さらに,万一不正アクセスによって被害をこうむった場合の補償制度がISSより提供され,状況に応じて情報再作成や損害賠償,営業継続などについて補償がなされる仕組みだ。

 なお,同サービスで採用されているIW370/IW670はともに,チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの「FireWall-1」を組み込んだもの。また,ISSのリモートセキュリティ管理サービス「MSS」も,チェック・ポイントの「Check Point Provider-1」を基盤としたサービスで,24時間365日体制でセキュリティ管理を実現している。

 OCN FireWallマネージメントサービスの価格は,利用するファイアウォールアプライアンスの種別と,LAN側に接続されるPC/サーバなどの台数によって異なり,IW370で25ライセンスの場合は月額19万8000円。また,IW670をホットスタンバイ構成とし,ライセンス無制限で利用する場合は月額52万円だ。

関連リンク

▼NTTコミュニケーションズ

▼横河電機

▼インターネット セキュリティ システムズ

▼チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ

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