エンタープライズ:トピックス 2002年5月27日更新

PKIに関する情報共有・検討を目的とした業界団体「JESAP」設立

 電子商取引推進協議会(ECOM)と日本PKIフォーラム(PKI-J)は5月27日,新たに「電子署名・認証利用パートナーシップ(JESAP)」を設立し,6月より活動を開始することを発表した。

 JESAPは,PKIをめぐるさまざまな課題について,個別の利害を超えた統一的なフレームを策定し,具体的な提言を行うことで,PKIの推進・普及を後押しすることを目的とした業界団体だ。

 具体的には,各団体の成果や課題といった情報を交換・共有していくほか,PKI相互運用性の確保といった共通課題について,ユーザーの視点から検討を行える場を提供する。さらに,蓄積された各団体の成果や検討結果の普及・啓蒙活動も行うとしている。

 JESAPは,「認証局ガイドライン」の策定などに携わってきたECOM,アジア地域における認証システムの相互運用実験を進めているPKI-Jの2団体が中心となり,PKI推進にかかわる団体・有識者が広く参加する予定。また官公庁からも,GPKI関係者がオブザーバとして参加するという。

 まず,東京工業大学教授の大山永昭氏が委員長を務める運営委員会が6月にスタート。個別の検討課題を収集整理した上で,7月より利用促進部会と連携・調整部会という2つの部会のメンバーを募集,活動を開始する計画だ。

関連リンク

▼電子商取引推進協議会

▼日本PKIフォーラム

[ ITmedia]