エンタープライズ:トピックス 2002年5月29日更新

ベリサインのマネージドPKIサービスが,KDDIのクレジット決済トライアルのプラットフォームに

 日本ベリサインは5月28日,同社のマネージドPKIサービス「VeriSign OnSite」が,KDDIの第3世代携帯電話サービス「CDMA2000 1x」を利用したクレジット決済トライアルの認証決済プラットフォームとして採用されたことを発表した。

 このトライアルは,CDMA2000 1xに,トライアルに参加する各クレジットカード会社のクレジットアプリケーションを搭載した多目的ICカード「UIMカード」を組み合わせて行われる。さらにPKI技術を組み合わせることで,持ち運び可能な携帯電話端末においても,高いレベルのセキュリティや認証技術を通じて,安全なクレジット決済の実現を目指す。

 日本ベリサインとKDDIはこのトライアルにおいて,CDMA2000 1xを用いたワイヤレスインターネット接続で,SSL暗号化通信を行う際に必要となる「認証ルートキー」と,UIMカードに格納される電子証明書の発行システムの開発に向けて合意した。

 KDDIでは,専用の認証局(CA)システムからauユーザーに対して電子証明書を発行し,ユーザーはこれをUIMカードに内蔵。そのうえで,さまざまな場面で本人認証やデータの暗号化,改ざんや否認の防止といったセキュリティ機能を実現していくが,この基盤システムにVeriSign OnSiteが利用されることになる。

 なお,ベリサインのマネージドPKIサービスを活用した認証決済プラットフォーム トライアルの開発およびシステム構築は,日本ベリサインと日本IBMが共同で行った。

 このトライアルは今年秋より開始される予定だ。KDDIではこのプロジェクトの結果を踏まえ,第三世代携帯端末を用いた,より広範な商用サービスのPKI対応を検討していくという。

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[ ITmedia]