エンタープライズ:ニュース | 2002/08/28 21:34:00 更新 |
日本テレコム、HTTPウイルスを検出・削除するサービスをSOLTERIAで開始
日本テレコムは8月30日より、「SOLTERIA」のオプションメニューとして、Web経由で感染を広めるタイプのウイルスをブロックする「HTTPウイルスチェックサービス」の申込受付を開始する。
日本テレコムは8月28日、独自バックボーン「PRISM」とMPLSを活用したIP-VPNサービス「SOLTERIA」の顧客向けに、Web経由で感染を広めるタイプのウイルスをブロックする「HTTPウイルスチェックサービス」を提供すると発表した。
同社によると、HTTP経由で感染するウイルスを検出、削除するサービスをIP-VPNのオプションメニューとして提供するのは、これが初めて。昨年大きな被害を与えたNimdaは、電子メールだけでなくWebやファイルサーバなど、複数の手段を通じて感染を広めたが、うち改ざんされたWebページにアクセスして感染したケースが、被害届の半数以上を占めたという。こうした状況を背景に、同サービスが打ち出された。
HTTPウイルスチェックサービスは、SOLTERIAのオプションメニューである「SOLTERIAインターネットゲートウェイ」のうち、「データセンター・オプション」などの付加メニューとして提供される。
同サービスでは、日本テレコムセンター内に、HTTPウイルスチェック専用のゲートウェイ設備を設置し、顧客に専用で貸し出す。このゲートウェイでは、トレンドマイクロが提供する「InterScan VirusWall」を利用して、Webアクセスの際のウイルスを検出・駆除する仕組みだ。つまり、社内ネットワークとインターネットの間のWebトラフィックは、必ずこのゲートウェイを経由し、ウイルスチェックを経たうえでクライアントに届くことになる。
なお、ウイルスチェックゲートウェイ設備の導入と監視、運用、保守と最新パターンファイルの更新は、顧客ではなく日本テレコムが行う。
日本テレコムでは8月30日より、HTTPウイルスチェックサービスの申込受付を開始する。サービス料金は接続クライアント数に応じて設定され、25クライアントまでの場合で工事費が2万円、料金は月額1万4500円など。
日本テレコムは今後、HTTPウイルスチェックサービスの対象を、Wide-Etherや法人向けODNサービスにも広げていく方針だ。
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[ITmedia]