エンタープライズ:ニュース 2002/08/29 19:03:00 更新


ネットワーク機器の完全性保証ツール、名称を改め市場に投入

トリップワイヤ・ジャパンは、Tripwire for Serversに加え、Tripwire for Routers and Switchesもバージョンアップした。新バージョンでは名称が「Tripwire for Network Devices 2.0」と改められ、サポート機器が拡大している。

 トリップワイヤ・ジャパンは8月28日、「Tripwire for Network Devices 2.0」を発表した。

 この製品は、これまで「Tripwire for Routers and Switches 1.1」の名称で提供されてきた製品の新バージョンに当たる。各種ネットワークデバイスへの対応を強化したことに合わせ、名称を改めた。

 Tripwire for Network Devicesは、ルータやスイッチ、ファイアウォールといったネットワークデバイスの完全性を保証し、監視するソフトウェア。Tripwire for Serversがサーバに対して提供するのと同じ役割を、ネットワーク機器に対し実現する。

 同製品では、あらかじめ正しい状態で取得しておいた構成ファイル(設定ファイル)のベースラインデータと引き比べることにより、不正に変更されていたり、設定ミスなどが起きていないかを監視する。何らかの変更があった場合には、その旨を通知するとともに、元の状態に復旧することが可能だ。また通信にはSSH/SCPを採用し、安全性を高めた。

 また、Tripwire for Routers and Switches 1.1では、監視対象としてサポートされていたのがシスコシステムズのルータ/スイッチ機器のみだったが、Tripwire for Network Devices 2.0ではそれが拡張され、ノキアのIPSOとHP Procurveも監視できるようになっている。同社では今後、日本市場の動向を見ながら、さらにサポート機器を拡大していく方針だ。

 なおトリップワイヤ・ジャパンでは、同製品の発表に合わせ、販売代理店であるイー・スリー・ネットワークスと協力してTND Device Support Centerを設立した。このセンターを拠点として製品サポートを行うとともに、他のネットワーク機器への対応を進めていく。新たにサポートされるネットワーク機器については、デバイスキットがWebサイトを通じて提供される方針だ。

 Tripwire for Network Devices 2.0の価格は、管理コンソールと管理対象デバイス5ライセンス、初年度のサポートおよびメンテナンス料金を含んだ標準価格が98万円。9月20 日より出荷が開始される。

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▼トリップワイヤ・ジャパン

[ITmedia]