エンタープライズ:ニュース 2002/09/11 19:46:00 更新


ティブコ、迅速な導入を可能にする割安なEAI製品「BusinessWorks」を国内投入

日本ティブコソフトウェアは9月11日、Webサービスをサポートする割安なビジネスインテグレーションパッケージソフトウェア「TIBCO BusinessWorks」日本版を発表した。価格は1400万円から。9月30日より出荷する。

 日本ティブコソフトウェアは9月11日、価格を抑えたビジネスインテグレーションパッケージソフトウェア「TIBCO BusinessWorks」日本版を発表した。

 BusinessWorksは、ティブコのビジネスインテグレーションソリューション「TIBCO ActiveEnterprise」ファミリーの最新製品。「The Information Bus」と呼ばれる独自の基盤技術でアプリケーションを連携させる、パッケージ化されたEAIソリューションだ。

 ActiveEnterpriseと併用したり、将来ActiveEnterpriseへと拡張することも可能なことから、同社では、大規模なシステム環境向けにはActiveEnterprise、小規模向けにBusinessWorksを併売していく。

 BusinessWorksには、ティブコのメッセージング基盤である「Randezvous」(ランデブー)が組み込まれている。単体で見ても、ActiveEnterpriseとの大きな違いは、自動ロードバランシング機能が搭載されていない点くらいという。

 米ティブコの戦略マーケティング担当副社長、レネー・ホワイト氏は、「われわれが強みを持つ金融やエネルギー業界向けのソリューションとしては、ActiveEnterpriseがパーフェクトだ。しかし、先端技術を駆使した社内システムを構築していない企業に食い込むためには、BusinessWorksのような製品が必要だった」と話す。

「BusinessWorksは、安いコストで、迅速に導入できる。しかもスケーラブルだ。米国では、企業が抱えるシステムの悩みを各業界ごとに解決していき、ハッピーユーザーをリファレンスとしてEAIを浸透させてきた。日本でも、BusinessWorksを本格展開してリファレンスとなる顧客を増やしたい」(同氏)

 欧米では、BusinessWorksを導入した企業が幾つかある。フランスの投資会社、エフィポストは、2つの会計アプリ、2つのオーダーエントリーシステム、およびレポーティングシステムを6週間で連携させた。また、現在導入中の米ネットワークアプライアンスでは、Oracle EBS、Siebel、およびレガシーシステムの連携をわずか4週間で完了させる見込みという。

 技術面では、標準への対応がなされている。XML、J2EEのJMSなどのほか、Webサービスもサポートする。Windows、UNIXのどちらのプラットフォームでも稼動する。

 価格は1400万円より。9月30日に出荷される予定だ。

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[井津元由比古,ITmedia]