エンタープライズ:ニュース 2002/09/19 19:41:00 更新


NTT Comが「ブロードバンド+OCN+セキュリティ」サービスを開始

NTT Comは9月25日より、セキュリティ機能をバンドルした企業向のブロードバンド接続サービス、「Secure OCN」の提供を開始する。

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、あらかじめセキュリティ機能を組み込んだ企業向けのブロードバンド接続サービス、「Secure OCN」を発表した。

 Secure OCNは、従来OCNで提供してきたインターネット接続サービスに、マネージドセキュリティサービスを組み合わせたもの。ファイアウォールと不正侵入検知システム(IDS)、メールの不正中継防止機能がネットワーク側で提供されるか、NTT Comによる保守サービスが提供されるため、ユーザーが設定や運用、監視などの作業を行う必要はない。

 これまでもファイアウォールやIDSのマネージドセキュリティサービスは提供されていたものの、大半は「オプションサービス」扱いだった。これに対しSecure OCNでは一連の機能を最初から織り込んで提供する。これにより、セキュリティに不安はあるが、スキルを持った人材がいないといった理由で二の足を踏んできた企業が、コストメリットを享受しながら、安心してブロードバンド接続を利用できるようにする。ただし、電子メールのウイルスチェックサービスは、別途オプションの形で提供される。

 Secure OCNでは、アクセス回線によって3種類のサービスが用意されている。アッカ・ネットワークスのADSL回線を利用する「Secure OCN ADSLアクセス(A)」、NTT東日本/西日本のADSLサービス「フレッツ・ADSL」を利用する「Secure OCN ADSLアクセスIP8/16「フレッツ」プラン」、同じくNTT東日本/西日本のFTTHサービス「Bフレッツ」を用いる「Secure OCN 光アクセスIP8/16/32/64「Bフレッツ」プラン」だ。

 このうちSecure OCN ADSLアクセス(A)は、完全アウトソースが可能なコースだ。NTT Comとインターネット・セキュリティ・システムズが連携して不正アクセスの防御・検知を行い、ユーザーにはログサマリーが提供されるほか、不正アクセスが発見された際の通知メールが届く仕組みだ。月額料金は3万3500円から(電話重畳の場合)。

 一方フレッツ・ADSLやBフレッツを利用する場合は、米ネットスクリーン・テクノロジーズのファイアウォールアプライアンスがレンタルされるほか、メールの不正中継防止機能を提供する。ただし、IDS機能は提供されない。月額料金はフレッツ・ADSLで2万5600円から、Bフレッツでは5万7800円からとなる。

 いずれのサービスも9月25日より受付が開始される。

関連リンク
▼NTTコミュニケーションズ(OCNホームページ)

[ITmedia]