エンタープライズ:ニュース | 2002/10/10 23:09:00 更新 |
Webサービス志向を強めるノベルのロードマップ
ノベルは10月10日、アイデンティティ管理とWebサービスへの対応を念頭に置いた新しいフレームワーク、「Secure Identity Management」を発表した。
ノベルは10月10日、ユーザーIDの管理とセキュリティ向上、そしてWebサービスへの対応を目指した新しいフレームワークとして「Secure Identity Management」を発表した。
同社はこれまでも、ディレクトリ製品「Novell eDirectory」を核に、レガシーシステムを含めてシングルサインオン(SSO)を実現する「Novell SecureLogin」や、WebアプリケーションシステムにおけるSSOシステム「Novell iChain」を提供。さらに、バックエンドでアカウントとパスワードなどの情報を同期させるメタディレクトリ「Novell DirXML」といった製品群を展開してきた。
Secure Identity Managementは、これらを製品別にではなく、ユーザーのニーズや要求・問題を軸に再編して展開するものだ。「顧客志向のサービス」という、今年5月に打ち出された新戦略に形を与えたものともいえる。
ノベルがSecure Identity Managementを通じて目指すものは、もう1つある。Webサービスのサポートだ。まずNovell eDirectoryでUDDIをサポートし、アイデンティティおよびアクセス管理といった機能を兼ね備えたUDDIレジストリを実現する。
今年6月に発表された米シルバーストリームの買収も、Webサービスの推進に一役買うことになる。ノベルは今後、シルバーストリームが開発してきたWebサービスベースの統合プラットフォームスイート製品「eXtend」を通じて、Novell eDirectoryを基盤としたアイデンティティ管理機能を、Webサービスへと展開していく計画だ。
2003年後半に投入予定の次世代ディレクトリサービス「Destiny」では、XMLやSOAP、WSDLやUDDIといったWebサービス関連の標準を完全にサポート。さらにSAMLやLiberty Allianceが定める仕様をサポートし、Webサービスにおける協調型アイデンティティ管理を実現する計画という。
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[ITmedia]