エンタープライズ:ニュース 2002/10/30 22:12:00 更新


サン、グリッドコンピューティング環境のリソース管理ソフトウェアを提供開始

サン・マイクロシステムズは、グリッドコンピューティング環境の構築/運用を行うリソース管理ソフトウェア「Sun ONE Grid Engine 5.3」の無償ダウンロード提供を開始した。

 サン・マイクロシステムズは10月30日、グリッドコンピューティング環境の構築/運用を行うリソース管理ソフトウェア「Sun ONE Grid Engine 5.3」の無償ダウンロード提供を開始したと発表した。また同時に、ポリシーベースのリソース管理機能を搭載し、より高度なグリッドコンピューティング環境の構築/運用が可能な「Sun ONE Grid Engine Enterprise Edition 5.3」の販売を開始すると発表した。

 Sun ONE Grid Engine 5.3は、主に単独のユーザーやチーム/部門が、単一のプロジェクトを進めるための小規模なグリッドコンピューティング環境「クラスタ・グリッド」の構築・運用に適したエントリレベルの製品。ジョブの実行に適したコンピュータリソースの自動検索と同時に、処理の負荷に応じた負荷分散とCPU/メモリの使用率の最適化を行い、ハードウェアリソースとアプリケーションライセンスの活用を最適化できる。対応プラットフォームは、Solaris 2.6/7/8/9のSPARC版ならびにIntel版、Sun Linux 5.0、x86 上で動作するLinux kernel 2.4、またはその互換OS。

 Sun ONE Grid Engine Enterprise Edition 5.3は、Sun ONE Grid Engine 5.3をベースに、ポリシーモジュールなど様々な機能を拡張した製品。複数のクラスタ・グリッドや、ネットワーク内の他のコンピュータを一元的に管理する「キャンパス・グリッド」において、ポリシーベースでのコンピュータリソースの割り当てを実行でき、予算、収益への貢献度、戦略上の重要度などに応じて、4種類のポリシーを設定できるほか、これらを階層化することでさらにきめ細かいポリシーの運用にも対応する。価格は、メディアキットが8000円、ライセンスが300万円(1〜50CPU)から。

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▼サン・マイクロシステムズ
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[ITmedia]