エンタープライズ:ニュース 2002/11/13 23:42:00 更新


シスコ、CiscoWaveを前に新製品を一挙投入

シスコシステムズは11月13日、「Catalyst 6500シリーズ」向けのセキュリティモジュール群を含む複数の新製品を発表した。

 シスコシステムズは、11月14日、15日にわたって開催されるプライベートカンファレンス「CiscoWave for Exective 2002」を前に、複数の新製品を発表した。

 いずれも、同社が予てより提唱してきた「インテリジェンスなネットワーク」を基盤に、企業の生産性向上とコスト削減を図ることを目的としたものだ。同社代表取締役社長である黒澤保樹氏の表現を借りれば、「生産性を上げ、コストを下げ、“Networked Virtual Organization”の実現を支援していく」ためのツール――究極的にはITシステムなのだが――の1つとなる。

 中でも目玉は、ハイエンド向けのマルチレイヤスイッチ「Catalyst 6500シリーズ」に対応したセキュリティモジュール群だ。これはCatalyst 6500シリーズのシャーシに搭載可能な形で、ファイアウォールやSSLアクセラレーション、不正侵入検知(IDS)およびネットワークモニタリング・管理といった機能を提供するものだ。環境およびニーズに合わせ、組み合わせて利用することもできる。なお今後、VPNモジュールの提供も予定されている。

 同社はこれまでも、独立したきょう体、あるいはソフトウェアの形でファイアウォール製品やVPN製品を提供してきた。今回、Catalyst 6500のシャーシの中に各セキュリティ機能を組み込む理由は、「(個別の対策を施すのではなく)ネットワーク自身を安全なものにするという“Integrated Network Security”というコンセプトを実現する」(同社マーケティング担当執行役員の山中理恵氏)ためという。

 一連のモジュールは、ハイエンドのエンタープライズ向けルータ製品「Cisco 7600シリーズ」にも対応可能だ。ファイアウォールモジュールが11月14日より、それ以外のモジュールは2003年以降順次出荷される予定である。

 他にも、「Catalyst 4000シリーズ」の後継機種であり、インラインパワーに対応したミッドレンジ向けレイヤ2/3スイッチ「Catalyst 4500シリーズ」がリリースされたほか、無線LAN製品「Cisco Aironet1200シリーズ」では、IEEE802.11a対応のモジュールおよびクライアントカードが発表された。さらに、大量の無線LAN機器を導入するシステム向けに、無線LAN管理ツールの「Cisco Works Wireless LAN Solution Engine 1105」も発表されている。

関連リンク
▼シスコシステムズ

[ITmedia]