エンタープライズ:ニュース | 2003/02/17 21:43:00 更新 |
プレフィックスの正式決定で国際化ドメイン名の標準化作業がさらに前進
IANA(Internet Assigned Numbers Authority)は、国際化ドメイン名(IDN)のプレフィックスとして「xn--」を選定したことを明らかにした。
IANA(Internet Assigned Numbers Authority)は米国時間の2月14日、国際化ドメイン名(IDN)のプレフィックス(識別子)として、正式に「xn--」を選定したことを明らかにした。
このプレフィクスは、入力されたドメイン名がアルファベットを用いた従来からの方式によるものか、それともIDNを利用しているものかを判別するため、「Punycode」によって変換された後のASCII文字列に付加される文字列だ。
既に汎用JPドメイン名などでも、日本語文字列が利用できるようになっているが、これはエンコード方式に「RACE(Row-based ASCII Compatible Encoding)」を、またそのプレフィックスに「bq--」を用いており、あくまで暫定的な措置に過ぎない。
このたびプレフィックスが正式に決定されたことで、IDNに関する標準化作業は大きく前進したことになる。ただし、既にRACE方式で登録されているIDNの変換やレジストリ側の対応、ユーザーアプリケーションでのサポートなど、実務的なレベルでの整備作業が必要となるため、IDNが広く利用されるには、まだしばらく時間がかかるだろう。
関連リンクCompletion of IANA Selection of IDNA Prefix(IETF)
国際化ドメイン名(IDN)技術の一構成要素であるPunycodeのprefixがxn--に決定(JPRS)
[ITmedia]