エンタープライズ:ニュース 2003/02/24 18:57:00 更新


シーア・インサイトとNTTデータ、「ログ情報の原本証明」を実現するサービスを提供

NTTデータとシーア・インサイト・セキュリティは、サーバなどが生成する各種ログ情報を安全に取得・管理し、さらに原本性証明を確保したうえで長期保管を可能にするセキュリティサービスを開始する。

 NTTデータとシーア・インサイト・セキュリティは3月1日より、時刻認証の仕組みなどを組み合わせることにより、サーバが吐き出す各種ログ情報を安全に取得・管理し、さらに原本性証明を確保したうえで長期保管を可能にするセキュリティサービスを開始する。

 ネットワーク機器やサーバが出力するログ情報は、不正アクセスがあった際、原因や侵入経路を調査する最大の手がかりとなる。だがそれだけに、攻撃者による改ざんの対象となりやすい。このため、ログ情報を削除や改ざんから保護・管理するシステムが求められるようになっている。

 両社が開始する新サービスでは、シーア・インサイト・セキュリティのログ情報保護システム「SEER Under-Cover」に、NTTデータの電子文書証明サービス「SecureSeal」を連携させた 「Under-Cover with SecureSeal」をベースとすることで、ログの改ざん防止に加え、時刻証明・原本性証明を実現する。このUnder-Cover with SecureSealは、さまざまな既存システムへの組み込みが可能という。

 具体的には、サーバで生成されたログ情報から、SEER Under-Coverによってリアルタイムで複数のバックアップを作成。これをファイルシステム内で移動させることにより、内外の攻撃からログ情報を保護する。さらにSecureSealと連携することで、ログ情報に電子署名を施し、生成された日時や内容に改ざんが加えられていないかを証明する。

 両社はこのサービスを、電子文書流通プラットフォーム「SecurePod」やログ情報分析システム「SEER Tracker」などと組み合わせることで、ログ情報を中核とした総合的なセキュリティサービスを提供していくという。さらに、ログ情報の取得・保護・分析・原本性証明および保管までの一連のプロセスを一元的に管理し、真正性を確保しながらのログ監査を実現する「ログ情報管理調査研究システム」の提供とコンサルテーションサービスを通じ、官公庁や地方自治体、企業への導入支援に取り組むという。

関連リンク
▼シーア・インサイト・セキュリティ
▼NTTデータ

[ITmedia]