エンタープライズ:ニュース 2003/04/11 13:39:00 更新


IBM developerWorksLive!:Tivoliによるオートノミックの実例をデモ

Tivoli Enterprise ConsoleはTivoliソフトウェアの中核とも言うべく統合されたセッション管理を集約するプロダクトだ。講演ではデモが行われ、Tivoliが何を実現してくれるのか? が見て分かる内容となった

 Tivoliソフトウェアゼネラルマネージャのロバート・ルブラン氏の講演では、Tivoliソフトウェアのデモを元にプレゼンテーションが行われた。

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 ルブラン氏は、まず最初に250社以上のシステム管理者へのアンケート結果についてを語る。システム運用の課題とし、インフラの中でどの程度のコストが必要なのか、コスト効果が妥当であり的確なもの、そして効率よく最適化されたものが必要だという意見が大半であったという。

 例えば、システムに対し苦情が寄せられているものの、何が根元となっているのかを把握することができないのは致命的だ。その上でTivoliが関わる役割は最大限に生かされると強調する。

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 ルブラン氏の講演では、Tivoli Enterprise Consoleのデモが印象的となった。この製品は広域なシステム運用を支援するTivoliソフトウェアプロダクトの1つ。ネットワーク、サーバ、Webアプリケーション、ファイアウォール、セキュリティといった面からイベント情報を集約管理が行えるソフトだ。

 デモでは、システム管理者と営業とのやり取りが取り上げられ、実際に稼働しているシステムがスクリーンに映し出された。

 下写真による画面は前述の通りTivoli Enterprise Consoleのウィンドウだ。この表示では赤く表示されている個所が問題となっているプロセス。オンラインオーダー参照すると、原因も表示される仕組みだ。

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 さらに表示だけではなく、Tivoliに搭載されるオートノミックテクノロジーによってシステムオートメーションが問題解決へ一躍買っている。次の下写真では、具体的にオーダーによって障害が起こっていることが判断できるものだ。分析もこのような表示形態により的確につかめるという。階層構造で表示されるため、たどっていくことで原因追及が容易になるわけだ。

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 さらに次の下写真は、上写真の中で赤い表示個所を参照分析し、ここでの例、カスタマサポートのプロセス詳細を表示したものだ。末端までの情報をGUIで探り出し、プロセスの推移もモニタリング可能となっている。

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 Webサービスの監視も可能となるため、原因はWebSphereで起こっているといった画面も例として紹介された。WebSphereとの連携はもちろん、IBMプロダクトの中でTivoliが重要なポジションに位置づけられているわけだ。さまざまなプロセス(イベント)が集中管理され、分析を可能とし、自己回復といったプロセスが確立される。ルブラン氏の講演では、具体的にどのような効果を生むのかが明確にされた。

関連リンク
▼Welcome to Tivoli software from IBM

[木田佳克,ITmedia]