エンタープライズ:ニュース 2003/04/15 15:19:00 更新


日本ユニシスとMS、Itanium 2搭載サーバとSQL Server 2000(64bit)で共同検証を実施

日本ユニシスとマイクロソフトは、Itanium 2搭載の「ES7000/130」と「SQL Server 2000(64bit)」を使用して、金融機関向け勘定系業務モデルの共同技術検証を実施。1台のWindowsサーバで、都市銀行向けの勘定系業務に必要とされるパフォーマンスを発揮できることが実証されたと発表した。

 日本ユニシスとマイクロソフトは、Itanium 2を搭載した「Unisys Enterprise Server ES7000/130」(ES7000/130)と「SQL Server 2000 Enterprise Edition(64bit)」を使用して、金融機関向け勘定系業務モデルの共同技術検証を実施。1台のWindowsサーバで、都市銀行向け勘定系業務に必要とされるパフォーマンスを発揮できることが実証されたと発表した。

 この共同検証は、金融市場でのIPFサーバおよびWindowsサーバアーキテクチャの導入を促進させる狙いで実施されたもの。

 日本ユニシスのES7000/130、SANストレージ「SANARENA 1500」と、マイクロソフトの「64ビット版Windows Server 2003 Datacenter Edition」、「SQL Server 2000(64-bit)」を使用して行われた。

 検証シナリオは、「金融市場向けアプリケーションを想定したトランザクション環境の検証」、「ビジネスインテリジェンス・ソリューションを想定した技術検証」、「運用管理検証」の3つ。日本ユニシスが独自に設計した当座預金モデルを使用した。

 金融市場向けアプリケーションを想定したトランザクション環境の検証シナリオでは、16基の「Pentium III Xeon/700MHz」と32Gバイトのメモリを搭載したIA32サーバの場合、単位時間当たりの最大処理量が249件/秒だったのに対し、16基のItanium 2/1GHz、64Gバイトのメモリを搭載したIPFサーバでは、536件/秒だった。都銀の勘定系システムで現在必要とされているピーク時の処理を、1台のWindowsサーバ(最大32基(2×16)のItanium 2/1GHzを搭載したES7000/130)で処理できることが実証されたとしている。また、大量のトランザクションを同時に発生させても最大処理量を維持することも実証された。

 ビジネスインテリジェンスソリューションを想定した技術検証シナリオでは、5000万件のファクトデータのキューブ(分析用の多次元データベース)作成に要した時間は、IA32プラットフォームの場合1時間9分55秒だったのに対し、IPFでは42分31秒だったとしている。

 運用管理検証では、ベンダーがWindows Server 2003の正式出荷に合わせて提供する予定の運用管理関連ソフトと連携させて、OLTP、OLAP処理システムの運用を検証した。日立製作所の「JP1(評価版)」、レガートシステムズの「NetWorker(評価版)」、ES7000のシステム管理プログラムを使用したフェールオーバ、SANストレージを活用したバックアップ、サーバ監視、32ビット環境からのデータベース移行などを行った結果、問題がないことが確認されたとしている。

 両社は、今回の検証結果を共有し、IPFサーバをベースにした金融市場向けソリューション展開などに活用するとしている。

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