エンタープライズ：ニュース 2003/05/16 20:45:00 更新


経済産業省、安全保障の観点を加味した「情報セキュリティ総合戦略」策定へ

経済産業省は5月14日、「情報セキュリティ総合戦略策定研究会」を設置し、国家的な「情報セキュリティ総合戦略」の策定を目標に活動を開始した。

　経済産業省は5月14日、国として一体となった情報セキュリティ戦略・政策の策定を目指し、「情報セキュリティ総合戦略策定研究会」を設置。国家的な「情報セキュリティ総合戦略」の策定を目標に活動を開始した。

　これまでも内閣・各省庁では、情報漏洩や不正侵入といった情報セキュリティ対策に取り組んできた。これに対し経済産業省では、各省ごとの取り組みを踏まえ、情報セキュリティ政策の全体像をとらえた上で検討を進めていくという。サイバーテロのような危機管理的な側面、および情報そのものの安全保障といった観点を加えていることが最大の特徴となる。

　情報セキュリティ総合戦略策定研究会の委員長には、中央大学教授の土居範久氏が就任。14日の第1回会合を皮切りとして活動を開始し、8月下旬から9月中旬をめどに、専門的・実務的観点を加えた総合戦略の具体案策定を目指す。

　またこれと並行して、産業構造審議会情報経済分科会の下に「情報セキュリティ部会」を設置。情報セキュリティ総合戦略策定研究会からの戦略案の提示を受けて、総合戦略のとりまとめを行う。同部会は6月中旬に発足する予定で、部会長には日本総合研究所理事長／三井物産戦略研究所所長の寺島実郎氏が就任する。

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[ITmedia]