エンタープライズ:ニュース 2003/06/02 18:35:00 更新


NTTデータとフェニックス、BIOSレベルのPC認証サービスで協業

NTTデータとフェニックスは、日本国内におけるBIOSレベルのPC認証サービスで協業する。

 NTTデータとフェニックステクノロジーズ(フェニックス)は6月2日、日本国内におけるBIOSレベルのPC認証サービスで協業すると発表した。

 フェニックスが、ネットワーク上のデバイス認証技術を利用したセキュリティ開発ツールをNTTデータに提供し、NTTデータがこのツールを利用して、デバイス認証、アプリケーションデータの不正コピー・改ざん防止機能を商用システムへ展開する。

 フェニックスの次世代BIOS「Phoenix cME FirstBIOS」をベースとしたセキュリティ技術は、ID/パスワードに加えて、ネットワーク上のPCそのものを認証する。ユーザー名/パスワードが正しくても、認証済みのPCから入力されない限り特定データへのアクセスを拒否することができるため、ユーザー名とパスワードを不正に入手した無許可のユーザーがネットワークへ侵入することを防げる。

 また、アプリケーションソフトや各種デジタルコンテンツデータを認証されたPCだけでしか再生できないようにすることも可能という。

 フェニックスはBIOSで大きなシェアを持っており、セキュリティ機能を付加したPhoenix cME FirstBIOSは、すでに各PCメーカーよりPCに組み込まれ、出荷が開始されている。一方、NTTデータは官公庁、大手企業を中心に多数の顧客に対し、マルチベンダーとしてシステム開発、製品販売、サービス提供など総合的なサービスを提供している。両社が協業することで、ネットワークのセキュリティを強化し、情報資産、知的財産を保護する必要のある官公庁、企業、サービスプロバイダなどに、BIOSレベルでの強固なセキュリティソリューションを提供可能にするとしている。

関連リンク
▼NTTデータ
▼フェニックステクノロジーズ

[ITmedia]