エンタープライズ:ニュース 2003/07/01 00:50:00 更新


NEC、暗号処理専用のLSIを搭載したレイヤ2スイッチ「CX2610-SA」を発売

NECは、電子自治体などの実現に取り組む地方自治体を主な対象に、暗号処理専用のLSIを搭載したレイヤ2スイッチに「CX2610-SA」の販売を開始した。

 NECは6月30日、レイヤ2スイッチに暗号処理専用のLSIを搭載した「CX2610-SA」の販売を開始した。庁舎間ネットワークなどの構築に取り組む地方自治体などをターゲットにしている。

 CX2610-SAは、10/100BASE-TXを24ポート、アップリンクとして1000BASE-SX/LXを4ポート搭載したレイヤ2スイッチ。ただし、電子政府で利用する暗号方式として総務省が推奨する「CIPHERUNICORN方式」に基づいた暗号化処理機能を搭載している点で、一般的なレイヤ2スイッチとは異なる。

 同スイッチを活用することで、暗号化によってデータ通信の安全を確保しながら、広域イーサネットサービスなどを利用し、通信コストを抑えることができるという。また、ネットワークの設定や運用管理が容易なこと、VLAN単位で暗号化制御を行えることなども特徴だ。これにより、市町村合併時には段階的に暗号化通信を導入・運用できる。

 CX2610-SAの価格はオープンプライス。NECでは今後3年間で1000台の販売を見込んでいる。

 またこの製品は、7月2日から4日にかけて幕張メッセにて開催されるNetworld+Interop 2003 Tokyoにも出展される。

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[ITmedia]