エンタープライズ:ニュース 2003/07/01 01:47:00 更新


ISS、自ら開発したIDSアプライアンス「Proventia」を国内にも投入

ISSはいよいよ、自社開発の不正侵入検知/防御アプライアンス製品「Proventia」を発表した。ギガビットネットワークへの対応やX-Press Update機能の搭載、IPv6サポートなどの特徴を持っている。

 インターネット セキュリティ システムズ(ISS)は6月30日、米国では今年4月にリリースされていた不正侵入検知/防御アプライアンス製品「Proventia」を国内でも発表した。まず第1弾として、「Proventia Aシリーズ」4機種を7月1日より販売する。

 同社はこれまで、ソフトウェアの「RealSecure」という形で不正侵入検知システム(IDS)を提供してきた。あくまでアプライアンスを提供するのはパートナーであり、サードパーティのプラットフォーム上にRealSecureを搭載するという形だった。

 これに対しProventiaでは、ISSが自ら用意するプラットフォーム上にRealSecureのエンジンを搭載。これまで蓄積してきた1700以上のシグネチャを活用し、さらに7階層のプロトコル分析を行うことで、管理者の手を煩わせることなく攻撃の検出・防御を実現していくという。

 IDSではパフォーマンスがネックとされることが多かったが、Proventiaはギガビットネットワークに対応。他に、同社セキュリティ研究部門のX-Forceによるセキュリティ情報を迅速に反映する「X-Press Update機能」もサポートしている。IPv6に対応していることも他に類を見ない特徴だ。

 Proventiaには、監視セグメント数やインタフェース、帯域によって「A201 Proventia」から「A1204F Proventia」まで4機種が用意されている。参考価格は、エントリモデルのA201が155万円、最上位機種のA1204Fが830万円など。

 ISSは引き続きProventiaのラインナップ拡張を図る予定だ。年内にも、インラインでの動的防御をサポートした「Proventia インライン シリーズ」や、その上にファイアウォール、VPNゲートウェイやウイルス対策、スパムなどのフィルタリング機能を統合した「Proventia マルチファンクション シリーズ」を投入する方針という。

 また、顧客に代わって不正アクセスの監視や機器の運用管理を行う「ISS 不正侵入監視・防御サービス」にも、Proventiaを利用したサービスを追加する計画だ。

 ISSはこの製品を、7月2日から4日にかけて幕張メッセにて開催されるNetworld+Interop 2003 Tokyoで出展する。

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[ITmedia]