エンタープライズ:ニュース 2003/07/04 23:31:00 更新


NTT Com、無線LAN環境をコントロールする「SCG 10000」を参考出展

NTTコミュニケーションズはNetWorld+Interop 2003 Tokyoの同社ブースで、開発中の無線LANゲートウェイ「SCG 10000」を参考出展した。

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は7月2日から4日にかけて開催されたNetWorld+Interop 2003 Tokyoの同社ブースで、企業向けの無線LANゲートウェイ「SCG 10000」を参考出展した。

 SCG 10000は1Uラックマウントサイズのアプライアンス風の製品だ。独自開発によるもので、秋口からのトライアル提供を予定しているという。NTT Comが提供する公衆無線LANサービス「HotSpot」での活用ではなく、企業、自治体などでの導入を想定したものだ。具体的な提供形態や価格は未定という。

SCG 10000

一見すると普通の1Uサーバにも見える「SCG 10000」

 SCG 10000は企業内に設置された無線LANセグメントと既存のネットワークとの間に配置して利用する。機器内部に認証用のテーブルを保持しており、これを参照しながらアクセスしてきたユーザーを802.1xなどで認証。その結果に基づいて、IPアドレスやサブネット、あるいはvLANごとにアクセスコントロールを行える。この際、ゲスト用のセグメント、ゲストと正規ユーザーによる共有セグメントを設定することもできるし、グループごとの帯域制御も可能という。

 またIPSecのゲートウェイとしても動作し、暗号化によって無線通信を保護することも可能だ。SCG 10000当たり最大50トンネルまでをサポートするという。

 無線LAN環境のセキュリティや管理を実現する手法としては、レイヤ2スイッチと専用アクセスポイントを組み合わせた無線スイッチ方式が徐々に登場してきた。その中でこうしたゲートウェイタイプの製品がどれだけメリットを打ち出せるかに注目したい。

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[ITmedia]