エンタープライズ:ニュース 2003/07/07 19:36:00 更新


XFree86に複数の脆弱性

X Window Systemを提供するソフトウェア「XFree86」に、複数のセキュリティホールが存在することが判明した。

 LinuxをはじめとするオープンソースOSなどにGUI「X Window System」を提供するソフトウェア「XFree86」に、複数のセキュリティホールが存在することが明らかになった。

 一連の問題の影響を受けるのはXFree86 4.2.99.4以前(4.2.1や4.2.0など)だ。ターミナルエミュレータのXtermで、特定のエスケープシーケンス文字を用いてウインドウタイトルを設定する機能を悪用し、攻撃者が任意のコマンドを実行できてしまう可能性がある(CAN-2003-0063)。

 また4.2.99.4以前のXFree86に含まれるXtermには、DEC UDK escapeコードを悪用され、DoS(サービス妨害)攻撃を受けるおそれのある脆弱性(CAN-2003-0071)も存在するという。

 さらに、X Server上のMIT-SHMエクステンションに脆弱性が存在し、ローカルユーザーが任意のシェアドメモリを読み書きでき、結果としてDoS攻撃を受け入れてしまったり、権限の昇格を可能にしてしまうセキュリティホール(CAN-2002-0164)があるほか、/dev/driのパーミッション設定の誤り(CAN-2001-1409)などが発見されている。

 一連の問題は、最新バージョンの4.3.0で修正されている。またMiracle Linuxなどいくつかのディストリビューションでは、この問題を修正したパッケージを公開している。

関連リンク
▼XFree86 Security Issues

[ITmedia]