エンタープライズ:ニュース 2003/07/08 10:15:00 更新


Outlookのアドレス帳を用いるメール大量送信型のワーム「MYLIFE.M」

トレンドマイクロは7月8日、Outlookのアドレス帳を用いてメールを大量送信するタイプの新種のワーム「WORM_MYLIFE.M」について警告を発した。

 トレンドマイクロは7月8日、新種のワーム「WORM_MYLIFE.M」について警告を発した。

 このワームの危険度は中とされているが、英MessageLabsがまとめているウイルススキャン数の日時報告によると、7日より報告数が急増し、早くもSobigなどと並んで7位(この場合の名称は「W32/Mylife.M-mm」)にランクインしており、感染力の強さがうかがわれる。またトレンドマイクロによると、7月7日の22時時点で国内でも3件の報告があったといい、十分な警戒が必要だ。

 MYLIFE.Mは、自身を電子メールの添付ファイルとして送りつけるタイプのワームだ。ただ、脆弱性を悪用してメールを開いただけで実行されることはなく、ユーザーが添付ファイルを実行しない限り、感染はしない。

 もし、スクリーンセーバーに見せかけたこのファイルを実行すると、自身をC:\WINDOWS\SYSTEMディレクトリの中に「Julia_Roberts_Fucking_toilet.Mpeg_.scr」や「Shakira_1997_part_1_.Mpeg_.scr」といった名称でコピー。その後、Outlookのアドレス帳に記載されているすべてのアドレスに対し、自分自身を送りつける。その際には「Old Shakira」や「Fw: Julia Roberts」といったサブジェクト(件名)が利用されるという。ただ、PCに対する破壊行為は行われない。

関連リンク
▼トレンドマイクロ:WORM_MYLIFE.Mに関する情報
▼日本ネットワークアソシエイツ:W32/Mylife.m@MMに関する情報
▼MessageLabs:Virus Details(W32/Mylife.M-mm)

[ITmedia]