エンタープライズ:ニュース 2003/07/31 08:59:00 更新


DEFCON開幕間近、相次ぐ脆弱性の露見が問題に

「従来よりもセキュリティについて語られることが多くなったが、ほとんど口先だけの話で、それほどの行動は伴っていない」――。そんな指摘がなされる中、米ラスベガスでは7月30日、Black Hat Briefingsが開幕した。DEFCONも8月1日に開幕する。

 業界や政府の指導者がセキュリティ強化に努めると表明する一方で、脆弱性が次々に見つかって悪用されるという過去2週間の出来事は、インターネットセキュリティの現状をよく表していた。

 7月16日にはインターネットにとって重要なハードで深刻な脆弱性が見つかり、さらにMicrosoftのWindows搭載コンピュータに影響を与える脆弱性も発見されたことから、ネットワーク管理者らはシステムにパッチを当てる作業に追われた(7月28日の記事参照)。今回の脆弱性や、過去1年間で相次いで発見された脆弱性は、情報セキュリティは大きな注目を浴びているにもかかわらず依然として言葉と行動が裏腹だという一部の見方を裏付けている。

 ネットワーク保護企業eEye Digital Securityのチーフハッキングオフィサー、マーク・メフレット氏は「従来よりもセキュリティについて語られることが多くなったが、結局のところ、これはほとんど口先だけの話で、それほどの行動は伴っていない」と指摘する。

 今の時期、このような進展のなさは特に懸念材料となっている。米ラスベガスでは7月30日、ハッカーとセキュリティ専門家が集うBlack Hat Briefingsが開幕し、セキュリティ業界で悪評高いDEFCONも8月1日に開幕を控えているためだ。

 DEFCONではアンダーグラウンドのハッカーやセキュリティ業界のスター、マニア集団などが一堂に会する。このコンベンションは、オンラインの迷惑行為を助長する役割を担うこともあったが、企業や政府機関担当者、ハッカーの間でインターネットを攻撃からどう守るかについて活発な論議が交わされる場ともなっている。→詳細記事

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[ITmedia]